【アナリスト水田雅展の銘柄分析】OBARA GROUPは高値圏で頑強、今期増額期待で上値追いの流れ

2014年1月22日 09:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  溶接機器のOBARA GROUP <6877> の株価は高値圏で堅調に推移している。今期(14年9月期)業績の増額期待の流れに変化はなく、上値追いの展開だろう。

  自動車業界向け抵抗溶接機器や造船・建設業界向けアーク溶接機器を主力とする溶接機器関連事業、エレクトロニクス業界向け平面研磨装置や洗浄装置を主力とする研磨装置関連事業を展開している。溶接機器関連事業では、中長期的な市場拡大に向けて弾力的な供給体制を整備するため、中国(南京・上海)の設備能力を増強する計画だ。

  今期連結業績見通しは売上高が前期比1.1%増の390億円、営業利益が同4.5%減の60億円、経常利益が同19.7%減の59億円、純利益が同12.9%減の40億円としている。高水準だった前期との比較で自動車関連の設備投資需要が落ち着いた状況になるとして保守的な見通しのようだ。ただし世界の自動車メーカーの設備投資は活発であり、研磨装置関連事業も半導体関連の設備投資が回復傾向を強めている。想定為替レートも1米ドル=98円60銭と保守的であるため通期増額の期待が高まる。なお2月13日に第1四半期(10月~12月)の業績発表を予定している。

  株価の動きを見ると、11月中旬の動意後は3000円~3200円近辺での短期モミ合いを経て水準を切り上げる展開だ。1月10日には3470円まで上値を伸ばして昨年5月の3465円を突破した。今期増額を期待する動きだろう。足元は上げ一服の形だが高値圏で堅調に推移している。

  1月21日の終値3315円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS205円86銭で算出)は16~17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は1.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1596円45銭で算出)は2.1倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して目先の過熱感は解消した。また週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。強基調に変化はなく上値追いの展開だろう。(ジャーナリスト&アナリスト)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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