NYの視点:GOOD FRIDAY

2014年1月9日 07:02

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記事提供元:フィスコ


*07:02JST NYの視点:GOOD FRIDAY

米国労働省は10日の金曜日にワシントンで12月雇用統計を発表する。市場では「“GOOD FRIDAY”良い金曜日となる」との期待が広がった。

米国の大手給与計算アウトソーシング会社ADP(オートマティック・データ・プロセッシング社)が発表した民間部門の雇用統計の12月分は前月比23.8万人増と、市場の鈍化予想に反して前月から伸びが拡大。2012年11月以来で最大の伸びを記録した。特に建設業関連の雇用が大幅に拡大した。3カ月連続で20万人以上の増加となり、3カ月平均は22.44万人。6カ月平均は19.5万人となる。

同統計は米労働省が発表する雇用統計と最も相関関係が強いとして常に注目される。米連邦準備制度理事会(FRB)の高官が目指していた「持続的な各月20万人の雇用の増加」の達成も近そうだ。ADPの統計を行っているムーディーズアナリティックスの主席エコノミスト、マーク・ザンディ氏は「米国の労働市場は新たな時代にはいった」「雇用は本格的に回復している」と、楽観的な見通しを示した。米12月の雇用統計でも非農業部門雇用者数が約23万人増となる可能性を指摘。

また、全米の製造業活動の主要指標として知られるISM(米供給管理協会)が発表した12月の製造業景況指数での雇用は56.9と2011年6月以来で最高となった。米国の経済の3分の2を占める消費動向を見極めるために注目されるISM非製造業の12月分の雇用も11月から改善した。

市場の平均予想は失業率が7.0%と、11月から変らず。非農業部門雇用者数は前月比19.5万人増と、11月の20.3万人増から若干伸びが鈍化すると予想されている。しかし、ADP雇用統計を受けて、一部エコノミストは非農業部門雇用者数の予想を引き上げた。バンクオブアメリカやクレジットスイスはポジティブサプライズの可能性を指摘すると同時に22万人、21.5万人増へそれぞれ予想を引き上げ。

米貿易赤字が4年ぶりの低水準となったことに加えて米労働市場にも着実に改善が見られると、米連邦準備制度理事会(FRB)は量的緩和第3弾(QE3)を会合ごとに100億ドルペースで規模を縮小し年末までに終了することも可能となる。

●12月雇用統計先行指標

■ADP雇用統計:前月比+23.8万人(予想:+20万人、11月:+22.9万人←+21.5万人)

■米ISM製造業景況指数:
雇用:56.9(11月56.5)、2011年6月以来で最高

■米ISM非製造業景況指数:
雇用:55.8(11月52.5)

■シカゴ購買部協会指数(PMI)
雇用:51.6(11月60.9)、13年4月以来の低水準

■フィラデルフィア連銀景況指数

◎現況
雇用者数:+2.2(11月+1.1)
週平均就業時間:+6.8(-8.6)

◎6ヶ月見通し
雇用者数:+16.0(+26.9)
週平均就業時間:+9.6(+17.2)

■リッチモンド連銀製造業景況指数

◎現況
雇用者数:+14(11月+6)
週平均就業時間:+6(+12)

◎6ヶ月見通し
雇用者数:+17(+16)、13年9月以来で最高
週平均就業時間:+4(+2)

■NY連銀製造業指数

◎現況
雇用者数:0(11月0)6月来で最低水準を維持
週平均就業時間:-10.84(-5.26)2カ月連続のマイナス、6月以来で最低

◎6ヶ月先の見通し
雇用者数:+9.64(+22.37)
週平均就業時間:+1.20(-3.95)

■消費者信頼感指数

◎現状
雇用
十分:12.2%(11月12.0%)
不十分:55.3%(53.9%)
困難:32.5%(34.1%)

◎6ヶ月見通し
・雇用
増加:17.1%(13.1%)
減少:19.0%(21.4%)
不変:63.9%(65.5%)
・所得
増加:13.9%(15.3%)
減少:14.0%(15.5%)
不変:72.1%(69.2%)

●市場エコノミスト米12月雇用統計予想
失業率:7.0%(11月:7.0%)
非農業部門雇用者数:前月比+19.5万人(+20.3万人)
民間部門雇用者数変化:前月比+19.7万人(+19.6万人)《KO》

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