BMWに新販売拠点「BMWi」がスタート。BMWi3の販売開始

2014年1月8日 21:29

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記事提供元:エコノミックニュース

炭素繊維強化樹脂とアルミを組み合わせたボディのBMWi8。3気筒ターボエンジンとモーターで走るハイブリッド・スーパースポーツだ。販売店は全国46カ所の新しい店舗である「BMWi」となる。先行して「i3」が販売される。

炭素繊維強化樹脂とアルミを組み合わせたボディのBMWi8。3気筒ターボエンジンとモーターで走るハイブリッド・スーパースポーツだ。販売店は全国46カ所の新しい店舗である「BMWi」となる。先行して「i3」が販売される。[写真拡大]

 2013年、世界のモーターショーでドイツ車メーカーが見せたのは、ドイツ車電化戦略だった。これまでもハイブリッドや電気自動車(EV)コンセプトは展示しても、本格的な販売を目指したモデルは皆無だった。が、フォルクスワーゲンがゴルフとup!にEVを展示、アウディもA3でPHVを発表した。

 こうした流れを汲んでBMWは電気自動車(EV)「BMW i3」の量産をスタートさせる。この世界初のプレミアムEVは、新しい駆動方式を採用したまったくの新設計ボディシェルを持っている。都市圏における燃料消費量と排出ガスの低減に焦点を当てたアプローチによって生まれた。

 さらに、用いられる原材料と生産プロセスの選択でも、極めて高水準のサステイナビリティ(持続可能性)と高い資源効率が実現したという。炭素繊維強化樹脂(CFRP)が大量生産の自動車に使用されるのは初めてのことだ。BMWは炭素繊維強化樹脂を実用車に使った世界初の企業だと自らアピールしている。

 BMW i3のボディ構造は、この極めて軽量で耐久性の高い素材で構成したことで、電気駆動システム用やバッテリーによる重量増加に対処したという。

 BMW i3の販売は、欧州で11月に開始、日本への導入は2014年4月を予定している。情報によると日本に導入するi3は、立体駐車場に入庫できる全高に抑えられているようだ。

 BMWジャパンでは、このi3の導入に合わせて販売チャネルを新たに構築。販売店「BMW i」として全国46店舗で販売を開始する。「BMW i」は、BMWブランドのサブブランドとして位置付けた、次世代モビリティであるBMWのEV/PHVの販売・メンテナンスなどのサービスを提供する。また、BMW iカスタマーインストラクション・センターを開設し、BMWiについての要望・ニーズ・問合せに対応するという。

 今回、電気だけを動力源とするBMW i3が、そして、プラグイン・ハイブリッド・システム搭載のプレミアム・スポーツカーBMW i8がここで販売されるわけだ。EVならびにハイブリッド(HV)だけの専用ディーラーを解説して、EV&HV専門スタッフまで用意するBMWの本気度が見える。(編集担当:吉田恒)

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