ソフトバンク、琉球銀行、ルネサスなど/本日の注目個別銘柄

2013年12月27日 16:09

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記事提供元:フィスコ


<9984> ソフトバンク 9220 +150しっかり。アリババ関連会社が中国の移動通信免許を取得と伝わっている。中国工業情報省では、モバイルサービスの提供を認めるライセンスをアリババ関連会社など11社に付与しているもよう。業容拡大に伴ってアリババの企業価値が一段の向上するとの期待感につながっているようだ。また、証券優遇税制の終了に伴う利益確定売りの一巡など、需給改善も追い風とされている。

<4502> 武田薬品 4835 -265下落率トップ。糖尿病治療薬「TAK-875」の開発中止を発表、ネガティブなインパクトを強めさせている。薬剤投与による患者の利益が、潜在するリスクを上回ることはないとの結論に達したようだ。開発が進んでいた薬剤であり、ピーク時年商1000億円規模との期待もあっただけに、失望売りが集まる状況となっている。

<6723> ルネサス 619 -15さえない。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断「売り」でカバレッジを再開、目標株価は460円としている。業績は着実な回復に向かっているものの、期待感から株価は大幅に上昇しており、割高感が強いとの判断。一部製品の撤退など減収要因を引き続き抱えていること、 今後は固定費減があまり見込めないことなどを考慮すると、業績が市場の期待値に達することは難しいと指摘している。

<8227> しまむら 9760 -270売り先行。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は329億円で前年同期比7%減益、9-11月期では同21%減益の109億円にとどまっている。先の観測報道で伝わっていた340億円程度も下回る水準に。12月の既存店売上高も伸び悩みと、第4四半期も低調スタートと見られ、通期2ケタ増益予想には下振れ懸念が強まる形へ。

<5002> 昭和シェル 1048 -22さえない。シティでは、10-12 月のプレビューレポートをリリースしている。計画比では石油事業の利益が大幅未達、前四半期比でも石油が大幅減益とみている。精製マージンの悪化が主因であり、通期計画は未達になる公算としている。権利付き最終売買日も通過していることで、見切り売り圧力も強まりやすいようだ。

<8399> 琉球銀行 1442 +149大幅高。直近では、現行の沖縄振興計画期間は、沖縄振興関連予算を毎年3000億円台確保するとの安倍首相発言が伝わっている。沖縄の景気拡大につながり、つれて、同地域の貸し出し活発化も想定されるとの思惑から、貸出シェアで沖縄県トップの同行に期待感が高まる状況となっているもよう。

<3086> Jフロント 789 +13しっかり。前日には第3四半期の決算を発表、累計営業利益は252億円で前年同期比63%の大幅増益となる。9-11月期は73億円で同16%増と好調を持続、ほぼ市場コンセンサス線上での着地となっているが、しまむらなどが下振れ決算を発表する中、相対的に順調な決算を評価する動きが優勢に。なお、12月売上も順調なスタートになっているようだ。

<6632> JVCケンウッド 209 +12続伸。野村では、10-12月期の営業損益は4-5億円の赤字にとどまり、会社計画をやや上振れて推移しているとみているようだ。上半期決算時には通期予想を大幅に下方修正しているが、過度な警戒感の後退につながる形へ。カーエレ、光学&オーディオが上振れのようだ。また、第3四半期決算発表後には構造改革の具体策を発表するもよう。

<9602> 東宝 2276 +37堅調。SMBC日興では投資判断を新規に「1」格付け、目標株価を2450円としている。都心部に多く立地して興行網は国内最大級、話題性のあるコンテンツや有力なコンテンツの獲得に優位な立場にあることで、ラインアップの更なる充実が期待され、今後も邦画市場の成長を牽引していくことになると想定している。なお、SMBC日興では、東映に関しても新規で買い推奨としている。

<3104> 富士紡HD 222 +13出来高伴い続伸。いちよしではレーティング未付与ながらポジティブなレポートをリリース、見直しの動きにつながっているもよう。今期業績は下方修正ながら、来期はCMPなど注力事業の伸長によって、増収増益への復帰を予想しているようだ。来期営業利益は今期予想比15%増益の46億円を見込んでいる。《FA》

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