東芝、中国でのテレビ生産を終了 ファブライト化進める

2013年12月2日 12:05

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 東芝は11月29日、主に日本国内向けの液晶テレビ生産拠点だった中国の大連東芝テレビジョン(DLTV)での生産活動を12月末までに終息し、同社を解散すると発表した。自社拠点の集約と生産委託で固定費削減と生産効率向上を図る。

 DLTVは1996年の設立で、中大型液晶テレビの製造を行なっていた。所在地は中国大連市経済技術開発鞍山街8号、従業員数は約900名。

 現在、日本向けにDLTVで生産している機種は順次生産委託に移行し、中国市場向け製品は、現地企業との協業による供給を継続する。

 東芝は、今年度の構造改革の施策として、液晶テレビの欧州生産拠点をコンパル社へ売却するなど、海外生産拠点のファブライト化(製造の大部分を外部に委託すること)を進めている。今回の中国拠点も生産終息で固定費削減等を進め、2013年度下期の黒字化を目指すという。

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