【アナリスト水田雅展の銘柄分析】日本エム・ディ・エムが薬事承認取得を好感して急伸、収益改善基調を評価する流れに変化なし

2013年11月28日 09:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  医療機器商社の日本エム・ディ・エム <7600> の株価は、人工膝関節新製品の米FDA薬事承認取得を好感して急伸した。目先的には乱高下の展開も想定されるが、収益改善基調を評価する流れに変化はないだろう。

  骨接合材料、人工関節、脊椎固定器具など整形外科分野を主力とする医療機器輸入商社である。ジョンソン・エンド・ジョンソンとの販売契約が前期に終了したが、米国子会社オーソデベロップメント(ODEV)社製品の拡販と自社製品比率上昇によって収益改善基調だ。13年6月にはODEV社製造の脊椎固定器具の薬事承認を取得した。ODEV社製の人工膝関節製品は中国でも薬事承認を取得しており、高齢化社会到来を背景に収益拡大が期待される。

  また11月21日には、ODEV社製の人工膝関節新製品「Balanced Knee System-Momentum」および「E-Vitalize」の米国食品医薬品局(FDA)薬事承認取得を発表した。14年1月から米国にて販売開始予定だ。米国での人工膝関節販売の拡大が期待され、14年3月期連結業績に寄与する見込みとしている。

  今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比15.6%増の94億円、営業利益が5億40百万円(前期は1億52百万円の赤字)、経常利益が4億40百万円(同3億95百万円の赤字)、純利益が2億円(同3億97百万円の赤字)の黒字としている。

  ジョンソン・エンド・ジョンソンとの販売契約終了の影響が一巡し、ODEV社製の人工関節製品や脊椎固定器具の日本および米国での販売好調、ODEV社と共同開発の骨接合材新製品「MODE」の日本での拡販、自社製品比率上昇による売上総利益率改善などで営業損益が大幅に改善する。人工膝関節新製品の投入も寄与するだろう。なお想定為替レートは1米ドル=93円としている。

 株価の動きを見ると、9月2日の安値231円をボトムとして水準を切り上げる展開となり、さらに11月21日に発表した人工膝関節新製品の米FDA薬事承認取得を好感して急伸した。11月25日には395円まで上値を伸ばす場面があった。その後は利益確定売りが優勢になり一旦反落しているが、収益改善基調を評価する動きに変化はないだろう。

 11月27日の終値324円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS7円56銭で算出)は43倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS409円58銭で算出)は0.8倍近辺である。月足チャートで見ると13年4月の350円、11年12月の363円、09年9月の370円を一気に上抜いて強基調へ転換の動きを強めている。目先的には乱高下の展開も想定されるが、収益改善基調を評価して08年4月の402円が視野に入るだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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