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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インタースペースは久々の『包み込み陽線』出現!中期成長力を見直す動きへ
ネット広告のインタースペース <2122> (東マ)の株価は戻り高値圏から急反落したが、失望売り一巡感を強めている。インターネット広告市場の拡大を追い風として、中期成長力を見直す動きが強まるだろう。
アフィリエイト(成果報酬)型のインターネット広告事業を主力として、子会社ではコンテンツ・ソーシャルアプリなどのメディア運営事業も展開している。インターネット広告事業では、アフィリエイトサービス「ACCESSTRADE(アクセストレード)」を中心に事業展開し、携帯電話ショップをネットワーク化したリアルアフィリエイト「ストアフロントアフィリエイト」も日本最大規模の店舗ネットワークに成長している。
アライアンス戦略も活発化し、13年10月にモバイル広告ネットワーク事業を展開する米アーキ社と戦略的業務提携について合意し、13年11月にはO2Oマーケティングソリューション事業を展開するモギーと資本業務提携に合意した。さらにアジアの新興国市場にも積極展開する方針で、13年9月にインドネシア、13年11月にタイの現地法人が営業を開始した。
11月12日に発表した前期(13年9月期)の連結業績(11月6日に売上高を増額、利益を減額)は、売上高が前々期比22.7%増の151億82百万円、営業利益が同5.4%増の5億92百万円、経常利益が同7.5%増の5億97百万円、純利益が同18.2%増の1億97百万円だった。メディア運営事業での新規タイトル投入遅れや、子会社ののれん減損損失計上が影響して利益を減額修正した。ただしアフィリエイト事業の成果売上は好調のようだ。
セグメント別に見るとインターネット広告事業は売上高が141億67百万円で同22.9%増収、営業利益が7億42百万円で同2.4%増益だった。金融分野を中心にスマートフォン向けアプリ広告の好調などで大幅増収だったが、媒体仕入コストの上昇などで営業利益の伸びは小幅にとどまった。メディア運営事業は売上高が10億15百万円で同20.3%増収、営業利益が1億50百万円の赤字(前々期は1億64百万円の赤字)だった。第3四半期(4月~6月)に予定していた新作リリースが第4四半期(7月~9月)に遅れた影響などで利益が計画を下振れた。
今期(14年9月期)見通しについては売上高が前期比8.7%増の165億円、営業利益が同8.5%増の6億42百万円、経常利益が同7.1%増の6億39百万円、純利益が同61.7%増の3億19百万円、配当は前期と同額の年間5円(期末一括)としている。インターネット広告事業が新サービスやアライアンス戦略も寄与して全体を牽引する。メディア事業では恋愛ゲームの展開強化やママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」のユニークユーザー数拡大などで収益改善が期待される。
株価の動きを見ると、1000円~1100円近辺のモミ合いから上放れて10月24日の年初来高値1345円まで上伸したが、直後に急反落の展開となった。11月6日発表の前期業績減額修正も嫌気して11月7日は窓を空けて急落し、11月11日には840円まで調整した。ただし11月12日の決算発表後は落ち着いた動きとなり、足元では900円台を回復している。11月21日は前日比49円(5.49%)高の942円まで上伸する場面があった。失望売りは一巡したようだ。
11月21日の終値939円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS47円26銭で算出)は20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS360円24銭で算出)は2.6倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線まで一気に割り込んだが、下げ渋り感を強めている。失望売りが一巡して中期成長力を見直す動きが強まるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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