【アナリスト水田雅展の銘柄分析】第一実業がボックス上放れ、利回り4%、PER7倍台に見直し

2013年11月19日 09:29

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  機械専門商社の第一実業 <8059> の株価はボックス上放れの動きを強めている。高配当利回りなど指標面の割安感に見直し余地が大きく、出直りが本格化しそうだ。

  機械の専門商社でプラント・エネルギー事業、エレクトロニクス事業、産業機械事業などを展開している。13年5月に発表した新経営計画「AIM2015」で最終年度16年3月期の売上高1550億円、営業利益57億円、経常利益59億円、純利益37億円を目標値として掲げている。グローバルビジネスを積極展開する方針で、9月にはインド3カ所目の拠点としてインド北西部のアーメダバード(グジャラート州)に新事務所を開設した。

  新規事業としては、植物工場システムの販売に関するプロジェクトを立ち上げ、埼玉県入間市にパイロットプラントを建設中だ。また11月11日には長野県飯田市で太陽光発電事業を開始すると発表した。固定価格買取制度を活用して14年3月の運転開始予定としている。茨城県笠間市の発電所に続く2箇所目の大規模太陽光発電所だ。

  11月1日発表の今期(14年3月期)第2四半期累計(4月~9月)連結業績は、受注高が前年同期比4.1%増で、同1.4%増収、同6.8%営業減益、同9.4%経常減益、同14.3%最終減益だった。産業機械事業で自動車関連や製薬関連の設備が好調だったが、プラント・エネルギー事業でエンジニアリング向けプラント設備の大口案件納入がなくやや低調だった。セグメント別にはプラント・エネルギー事業が同2.1%減収、エレクトロニクス事業が同5.3%増収、産業機械事業が同6.1%増収、海外法人が同0.4%増収、その他が同37.1%減収だった。

  通期見通しは前回予想を据え置いて、受注高が前期比7.4%増の1350億円、売上高が同1.4%増の1300億円、営業利益が同0.2%増の46億円、経常利益が同2.5%減の48億円、純利益が同1.7%減の30億円としている。、自動車関連が好調であり、期後半に向けて設備投資需要の回復や円安メリットが期待される。

  なお今期配当予想について11月1日に増額修正を発表した。前回予想の年間15円(第2四半期末7円、期末8円)に対して、第2四半期末に創立65周年記念配当3円を増額して年間18円(第2四半期末10円、期末8円)とした。

  株価の動きを見ると、6月安値圏から反発後は概ね400円~440円近辺でのボックス展開だったが、足元でレンジ上放れの動きを強めている。11月18日は5営業日続伸で前日比9円(2.05%)高の448円まで上伸し、7月と9月の戻り高値444円を上抜いた。

  11月18日の終値448円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円67銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(修正後の会社予想の年間18円で算出)は4.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS545円78銭で算出)は0.8倍近辺である。

  週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって26週移動平均線を突破した。強基調に転換する動きだろう。低PER、低PBR、高配当利回りという指標面の割安感に見直し余地が大きく、ボックスレンジを上放れて出直りが本格化しそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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