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三菱UFJ、市光工業、熊谷組など/本日の注目個別銘柄
<8306> 三菱UFJ 645 +10買い先行。本日上半期の決算発表を予定しているが、通期純利益の上方修正を行う方針を固めたとの観測報道が伝わっている。従来予想の7600億円に対して9000億円強の水準とするもよう。コンセンサスは8500億円程度と見られ、その水準も上回る格好に。とりわけ、銀行株には海外投資家の資金流入観測が足元で強まっており、需給面なども買い安心感につながっているようだ。
<4555> 沢井製薬 6820 -560売り優勢。同社の他、東和薬品<4553>、日医工<4541>など後発医薬品各社の下げが目立っている。厚生労働省では後発医薬品の公定価格を見直し、新薬の7割とする現行水準から5割程度に引き下げる案を示したとされている。後発品メーカーにとっては、収益水準の低下につながるとの警戒感が先行へ。後発品のシェア向上にはつながるものの、一昨日には、「後発薬使わないと減点」といった報道などが伝わっていたことで、現行価格水準でのシェア向上期待なども高まっていたとみられる。
<6910> 日立メディコ 1647 +300ストップ高比例配分。前日、日立製<6501>が完全子会社化を目指したTOBを実施すると発表している。TOB価格は1800円で、前日終値1347円に対して34%のプレミアムとなる。日立では現在、61.7%の株式を保有している。同社がTOBに賛同の意を表明していることから、TOB価格完全さや寄せを目指す動きとなっている。
<9810> 日鉄住金物産 379 +80ストップ高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は53億円で前年同期比13%増益となり、通期予想は105億円から207億円にまで大幅増額修正の格好に。上半期は旧日鉄商事の決算数値だが、10月に合併のため、旧住金物産の収益が上乗せされることが背景となっている。四季報では通期営業利益は194億円の予想であったため、今期見通しは想定以上といった見方か。なお、期末配当金は6円にすると発表へ。
<6770> アルプス電気 969 +54大幅続伸。JPモルガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価を780円から1180円に引き上げている。モバイルカメラ高機能化による業績寄与は想定を大きく上回る見通しと判断、来期はこれに伴うセンサビジネスへのシナジーも期待され、スマホビジネスの業容拡大が予想されると。来期営業利益は230億円、再来期は300億円を予想へ。
<6965> 浜松ホトニクス 3960 +225大幅反発。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も3700円から4500円に引き上げている。足元の需要は想定以上に改善しているほか、コスト構造の改善も評価。15.9期以降は研究開発費や設備投資も一巡の見込みで、中長期業績予想を上方修正しているようだ。高エネルギー物理実験向け光電子増倍管が最大のカタリストとも指摘。
<7244> 市光工業 170 -25下落率トップ。前日に発表した上半期の決算内容が嫌気されている。経常利益は5.2億円で前年同期比51%減益、従来予想の14億円を大きく下振れる。第1四半期決算時には6億円から14億円に上方修正していただけに、ネガティブインパクトが強まる状況となっているようだ。タイの新工場立ち上げに伴う経費の増加などが響いたもよう。通期予想も28億円から16億円に下方修正している。
<1861> 熊谷組 303 +18急反発。日証金では貸借取引の申込停止措置を解除、また、増担保金の徴収措置も解除としている。信用取引規制の緩和を好感して、短期資金の関心が再燃する状況になっているようだ。取引規制強化をきっかけに調整色を強めていたほか、一昨日には好決算を発表していることもあり、需給改善を背景としたリバウンド期待は高まりやすいようだ。
<3632> グリー 851 -20売り優勢。前日に7-9月期の決算を発表、営業利益は98億円で前年同期比38%減益となり、前四半期比では6四半期ぶりの増益に転じている。先の観測報道も上回る水準で着地。一方、10-12月期営業利益は65億円程度の水準を想定しているもようで、先行き見通しがネガティブ材料につながる格好へ。費用削減などの効果は想定以上に上がってきているが、株価反発にはトップラインの回復も必要といった見方に。
<6330> 東洋エンジニア 379 +4反発。昨日は前引け後に発表した上半期決算、通期予想の下方修正を嫌気して急落となったが、本日は押し目買いに下げ渋る展開へ。バークレイズでは投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価は530円としている。インドネシアプロジェクトのコスト・オーバーランが収束することを前提に、来期売上総利益率が10%へと回復することを織り込めば、現在の株価水準には魅力が大きいとの判断。足元の受注モメンタムも好調と。《FA》
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