【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】『ボディマス・インデックス』(BMI)で肥満チエックを、18.5~25が適正

2013年11月14日 09:33

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  今まで3回にわたり、サクセスフル・エイジング実現のために主に運動実践をお話してきました。効果的な運動を行うためにも、過度な肥満は大敵です。肥満の基準はボディマス・インデックス(BMI)で表されます。体重(kg)を身長(メートル)で2回割って得られる値で判定されます。このBMIが、18.5~25が適正体重とされ、22前後が最も健康的で長生きとされています。

  日本人では28以上を病的肥満とされています。英国癌研究会は過度の肥満の人とそうでない人とを比較すると、膵臓癌や大腸癌などでは約2~3倍発がん率が高くなり、特に女性ではより癌になり易いと報告しています。

  癌予防の観点から、英国癌研究会は積極的に「毎日できる簡単な習慣による減量10か条、(1)食事時刻を一定、(2)脂肪摂取量を減らす、(3)歩いて体重を減らす、(4)間食はヘルシー、(5)食品表示を読み食品効能に注意、(6)1食分の食事量に気を付ける、(7)座りっ放しはやめ立つことを心がける、(8)飲みものに注意(特にアルコールは高カロリー)、(9)食べるときは食べることに集中、(10)1日に少なくとも5皿の野菜・果物(全部で1日400g)を摂取」を推奨しています。肥満傾向の人は、ぜひこの10か条にトライアルしてみて下さい。

  「減量・減量」と唱えてきましたが、今までのお話は主に70歳未満の方が中心です。70歳以上の方ではあまり体重を減らすのも考えものです。私の外来で、80歳以上の方でBMIが20以下の方は低栄養から栄養不良状態に陥り、ひどい便秘になったり軽い風邪から肺炎になる方が散見されます。動脈硬化の3大原因の血圧・コレステロール・血糖値が基準近くにコントロールされている人では、多少の肥満はあまり気にしないで下さい。次号でこの点を少し詳しくお話をさせていただきます。(自衛隊中央病院消化器内科部長・箱崎幸也)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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