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【編集長の視点】武田薬品は反発、薬品株は業績予想が「三者三様」で高安マチマチ
<マーケットトーク>
武田薬品工業 <4502> は、35円高の4700円と反発して始まっている。前日31日大引け後に今3月期第2四半期(2Q)累計決算を発表、今年7月の上方修正値を上ぶれ連続減益率を縮小、市場コンセンサスを上回ったことを評価してディフェンシブ株買いが再燃している。前日の米国市場で同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して93円高(円換算値)で引けて帰ってきたこともフォローしている。
薬品株は、後場取引時間中、大引け後と2Q累計決算を発表しているが、3月通期業績予想については、上方修正、下方修正、期初予想の据え置きと「三者三様」となった。このうち主力株は、後場取引時間中に今年10月28日の2Q累計業績の上方修正に続き3月通期業績を上方修正した塩野義製薬 <4507> が、28円安の2138円と続落、3月通期業績を下方修正した第一三共 <4568> が、1円高で始まったあと13円安の1803円と3日ぶりに反落、3月通期業績を下方修正した大正製薬ホールディングス <4581> が、100円高の6990円と5日続伸するなど、利益確定売りと悪材料出尽くし感が交錯し高安マチマチとなっている。
武田薬品の2Q累計業績は、利益が7月の上方修正値を217億円~97億円上回り、前年同期比5%増収、14%経常減益、46%純益減益と連続マイナス幅を縮めた。純利益は、市場コンセンサスを100億円弱オーバーした。国内では、昨年発売の高血圧症治療剤「アジルバ」、2型糖尿病治療剤「ネシーナ」が伸長し、米国では多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」、逆流性食道炎治療剤「デクスラント」などが伸び、為替レートが円安となった780億円のプラス影響で、米国で2型糖尿病治療剤「アクトス」の特許期間満了に伴う後発医薬品参入による720億円の減収を吸収して上ぶれ着地した。
3月通期業績は、為替レートを7月の1ドル=100円から99円へ見直し、対ユーロでは1ユーロ=130円と据え置き、売り上げは7月の上方修正値、利益は期初予想を据え置き、経常利益は1250億円(前期比10%増)、純利益は950億円(同27%減)と見込んでいる。
株価は、今期純利益の減益転換予想に全般相場急落が重なって4180円安値まで突っ込み、2Q累計業績上方修正に欧州での2型糖尿病治療剤の販売承認取得などがフォローして4825円まで持ち直し、25日移動平均線水準での中段もみ合いが続いていた。全般相場の先行きが不透明化するなか、ディフェンシブ関連人気を再燃させ一段の戻りにトライしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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