【株式評論家の視点】マーケットのPER低下は強気材料、日本電産、日立製作所、大成建設など増額修正が相次ぐ

2013年10月26日 16:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<相場展望>(10月28~11月1日)

  10月第4週(21~25日)の相場は10月23日と25日に大幅安を演じる、やや波乱の展開となった。材料的には米国の金融緩和継続で、円が一時1ドル・96円台となり、円安期待が後退したことが響いている。ただ、こうした状況は今に始まったことではない。強調を持続するNYダウは企業業績の好調に支えられたもので、為替がこのまま円高基調に転換するとは考えにくい。

  また、日経平均は10月7日の1万3853円から10月22日の1万4713円まで短期急騰を演じただけに、相場がリズム調整を欲しがっていた面もある。水準的にも割安ゾーンに位置している。日経平均のPERは10月24日現在で15.50倍。絶対的な割安水準ではないが、相場大暴落直前の5月22日にはPER17.31倍にまで買い上げられていたのと比較すれば、明らかに買い場に届いている。

  しかも、5月当時は業績回復への期待を積み上げたもので、足元はやや危うい状況にあった。今回は違う。日本電産 <6594> 、日立製作所 <6501> 、大成建設 <1801> など増額修正が相次いでいるし、今後もそうした傾向が引き継がれる見通しだ。従って、PERは今後低下していく方向にある。10月第5週は押し目買いの流入で底値を確認し、場合によっては早めの反転相場に踏み込むことも考えられる。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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