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三菱UFJ、エス・エム・エス、ラサ工業など/本日の注目個別銘柄
<8306> 三菱UFJ 638 +1買い先行。米国の債務上限引き上げ合意、量的緩和策の長期化観測などを背景に、メガバンクに関心が向かう展開となっているようだ。また、SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も670円から725円に引き上げており、支援材料につながっている。今期末から来期にかけて、配当金の引き上げ、自社株買いの可能性、中期計画の発表など、カタリストが増えていくことを期待材料視しているようだ。
<5401> 新日鉄住金 337 -5売り先行。クレディ・スイス(CS)では、鉄鋼セクターの投資評価を「オーバーウェイト」から「マーケットウェイト」に引き下げ、同社の投資判断も「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げしている。目標株価は330円を据え置き。中国鉄鋼市況の軟化から輸出価格へ下押し圧力となる不安があること、シームレスパイプの同業企業が相次いで業績下振れ観測を示しており、同社の同事業に対するリスクも台頭してきていることなどを格下げの背景としている。なお、CSではJFE<5411>の投資判断も格下げ。
<9201> JAL 5700 -160軟調。前日にはSMBC日興証券が投資判断を格下げしているが、本日はシティでも投資判断を格下げしている。「1」から「2」に格下げで、目標株価は6900円から5900円に引き下げへ。羽田枠配分が公表されて以降、両社の株価変動は軽微にとどまっているが、傾斜配分による全日空<9202>のプラス影響、同社のマイナス影響は非常に大きいと分析、株式以上ではこの影響を織り込み切れていないと指摘している。
<8802> 三菱地所 2877 +44しっかり。不動産セクターは業種別上昇率の第2位となっている。国家戦略特区の主な規制規格項目が伝わっているが、都心の容積率規制緩和の特例などが示されており、同セクターにはプラス材料につながっている格好。また、米国のテーパリング先送り観測など、世界的な金融緩和政策の長期化観測なども支援材料と捉えられる。なお、BNPパリバでは不動産セクターのカバレッジを「強気」で開始のもよう。同社をトップピックと位置づけているようだ。
<6883> 日本電産コパル電子 559 +44急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の14億円から25億円に、通期では35億円から41.5億円に増額修正へ。半導体製造装置市場、遊戯機器及び医療機器市場向けが好調、収益構造改革や内製化・現地化による生産効率改善効果などの表面化も収益上伸要因に。第1四半期の好スタートから上振れ期待はあったものの、修正幅の大きさなどを素直に好感する流れへ。
<6590> 芝浦メカトロニクス 225 -10売り優勢。前日に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は5億円から1.4億円に、通期では14億円から7億円に減額修正へ。液晶パネル向けは中小型パネルやタッチパネル分野の設備投資が伸び悩み、半導体業界向けは一部で投資の先送りなどもみられているもよう。7-9月期は営業黒字転換となる格好だが、収益回復力の鈍さを嫌気する流れにも。
<2175> エス・エム・エス 2534 +354大幅続伸で連日の高値更新。好決算期待などで株価は上昇基調を強めているが、本日は国家戦略特区の主な規制改革項目において、外国人医師の拡大・看護士の拡大などが示されている。海外展開なども進んでいる同社にとっては、ビジネスチャンスの拡大としても捉えられているとみられる。
<4022> ラサ工業 232 +28急伸で上昇率3位。新規の材料は観測されていないが、先月に伝わり、その後の株価急伸につながった、高濃度汚染の砂を分離・回収する装置開発が改めて蒸し返される状況になっているようだ。足元ではJBR<2453>、A&AM<5391>など除染関連の一角で強い動きが目立っている。
<3436> SUMCO 880 +57朝方から強い動きが目立つ。特に個別の材料は観測されていないものの、台湾TSMCの順調な決算発表、設備投資見通しなどが、同社など半導体関連の一角の見直し材料につながっているとの見方も。また、出遅れ銘柄の見直しに乗っているとの声も。9月に窓を空け急落した水準でもあり、反発力は強まりやすい状況でもあるようだ。《FA》
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