“オバマの居ぬ間に根回し”~中国首相がTPPに対抗心、「箸は1本では使えない」

2013年10月17日 09:11

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記事提供元:フィスコ


*09:11JST “オバマの居ぬ間に根回し”~中国首相がTPPに対抗心、「箸は1本では使えない」
インドネシアで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では、予算と債務上限引き上げを巡る与野党協議に忙殺された米国のオバマ大統領が欠席した。

“鬼の居ぬ間に洗濯”ではないが、この機を利用して自国の貿易環境整備に尽力したのが中国の李克強首相で、2015年までの東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の締結完了をにらんだ積極的な根回し活動が実施されたようだ。

これは米国が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)に対抗する動きで、中国はTPPに参加していない。

李首相は東アジアの多くの国・地域が“箸”を使っていることに触れ、「1本で食べるのは難しく、2本が必要だ。箸を2本そろえれば、切り離すことはできない」と訓示。なお、RCEPは東南アジア諸国連合(ASEAN)に加え、中国、日本、インド、韓国、オーストラリア、ニュージーランドが交渉に参加している。《RS》

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