【編集長の視点】アルトナーは2Q業績上ぶれ着地、中期計画も再評価し割安修正余地

2013年10月15日 09:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  アルトナー <2163> (JQS)は、9月6日に発表した今1月期第2四半期(2Q)業績が、減益転換して着地したものの、期初予想を上ぶれており、今期から推進している積極的な中期経営計画の早期発現効果を見直し割安修正が続く展開が想定される。

  2Q累計業績は、前年同期比7%減収、64%経常減益、79%純益減益となったものの、利益は、期初予想を1300~1000万円上ぶれた。主力事業の技術者派遣事業で、技術者の質の底上げを図るために新採用基準を導入し今年4月入社の学卒技術者の絞り込みを実施、稼働人員が前年同期を下回り、新事業ビジネス体制移行に伴う成功報酬型の賃金体系への変更などの費用増などが重なったことが減益転換要因となったが、高スキル技術者の高付加価値業務への配属が進捗し、技術者単価が、前年同期を上回ったことなどが利益を上ぶれさせた。

  この新事業ビジネス体制移行は、今期から同社が推進する中期経営計画の成長戦略の中心となっている。中期計画では、同社業績・技術者数とも、リーマン・ショック前の2008年1月期、2009年1月期をピークとして減少したが、ここに来て自動車、エレクトロニクスなどの派遣先メーカーの業績が、円安で改善し先行開発投資が活発化、同社の技術者派遣需要が高まっている経営事環境を捉えて、新たに設置した4事業本部体制により技術者数の回復を進め、最終年度の2016年1月期には、800人と今期2Q末実績の571人から大幅増、ピークの746人をオーバーさせる。また、ハイパアルトナー事業本部の成功モデルの成功報酬制度を全社的に波及させて利益単価の向上を図り、最終年度にピークの2008年1月期を10ポイント上回ることを目標にしている。

  中期計画の最終年度の業績も、売り上げ60億円、営業利益率10%を目標にしており、期初予想を据え置いた今1月期の売り上げ40億5200万円(前期比0.8%増)、営業利益2億2000万円(同23%減)、経常利益2億2000万円(同24%減)、純利益1億3200万円(同52%減)に対して大きく成長、営業利益率も、今期予想の5.4%から大幅アップさせる。今期業績は、前期の過去最高からの減益転換が予想されているが、この中期計画の先行投資が、前倒しで負担増となっているためで、この負担一巡後の業績成長加速が期待される。

  株価は、今期第1四半期業績の減益転換着地で年初来安値520円まで突っ込んだが、2Q累計業績上ぶれ着地で600円台を回復、25日移動平均線にサポートされながら下値を切り上げている。PERは11倍台、配当利回りは3.2%と割安であり、一段の戻りを試そう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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