SGホールディングス、私募REIT立ち上げへ 物流施設を組み入れ

2013年10月7日 14:00

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 佐川急便などを傘下に持つSGホールディングスグループのSGリアルティと株式会社ザイマックスは7日、非上場オープンエンド型不動産投資法人(私募REIT)の運用を目的とした資産運用会社として、SGアセットマックス株式会社を設立したと発表した。

 SGリアルティは、2007年にSGホールディングス(HD)を筆頭とするSGHDグループのCRE(Corporate Real Estate)戦略の実践を目的とした不動産事業会社として設立された。設立以来、主としてSGHDグループ各社が事業用として利用する不動産の所有及び運営管理を行い、2013年8月現在、全国で約450棟の物流施設を対象に運営管理サービスを提供している。また、昨今では千葉県柏市にて大規模マルチ型物流施設を開発するなど、SGHDグループ以外の不動産利用ニーズを取り入れた開発案件も手掛け、幅広い運営管理サービスを提供している。

 一方、ザイマックスは、2000年に設立して以来、証券化不動産マーケットが拡大していく中で様々な投資家に不動産マネジメントサービスを提供してきた。また、前身であるリクルートビルマネジメント時代には、リクルートグループが所有する不動産の戦略実践部隊として経験を積み、以降、一般事業会社の所有する不動産に対するコンサルティング等も行い、SGリアルティに対しては設立当初より経営幹部を派遣するとともに事業のサポートを行ってきた。

 今回のSGアセットマックスの設立は、SGHD・SGリアルティ・ザイマックス間で様々な協議を重ねた結果、私募REITの立ち上げが3社の戦略に合致するとの結論に至り、設立の運びとなったもの。

 現在SGアセットマックスでは業務に必要な許認可取得の手続きを進めている。人員体制としては、代表者及び業務ディビジョン員、コンプライアンス・オフィサーをSGHDグループより、投資運用部長をザイマックスより派遣する。

 設立を予定している私募REITについては、SGHDグループの信頼と運営力に加えてザイマックスグループの不動産総合力を活かしたインカムゲイン重視型の投資法人を目指していく。また、当初はSGHDグループが所有かつ利用している物流施設やSGリアルティが開発を手掛けた大型のマルチテナントの物流施設などを組み入れることを検討している。さらに、投資家に対しては、私募REITの持続的な成長を通して中長期にわたり安定した収益を実現できる投資商品を提供する予定。

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