【アナリスト水田雅展の銘柄分析】新日本建物の株価出直る、4ヶ月ぶり100円に接近

2013年9月20日 09:04

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  新日本建物 <8893> (JQS)の株価は調整が一巡して強基調へ転換の動きを強めている。きっかけ次第で動意付く可能性があるだろう。

  首都圏でマンション販売事業(自社開発物件の分譲、新築マンションの買取再販)、戸建住宅販売事業、流動化事業(他デベロッパー向けマンション用地販売)、不動産関連事業(不動産賃貸や建築工事請負)を展開している。8月には100%子会社として中古マンション仲介・流通事業のTNエステート、マンション管理事業のSNコミュニティを設立した。

  10年11月に提出した事業再生計画に基づいて、マンション販売事業の買取再販、流動化事業の専有卸、戸建住宅販売事業を主力事業として販売活動を強化するとともに、コスト圧縮も進めて経営再建に取り組んでいる。事業再生計画決定後の12年3月期、および13年3月期は2期連続で最終黒字を計上した。

  今期(14年3月期)の業績(非連結)見通しは売上高が前期比16.6%増の127億円、営業利益が同18.0%増の6億20百万円、経常利益が同3.1%減の4億05百万円、純利益が同4.2%減の4億円としている。第1四半期(4月~6月)はマンション販売戸数減少で営業損益が悪化したが、前期に35件・計画売上高150億円の仕入を実施しており、通期ベースでは販売戸数増加などで増収営業増益見込みだ。

  なお9月17日には、マンション買取再販事業で「ルネサンス九段下ザ・レジデンス」全35戸の完売、および「ルネサンス横浜阪東橋~医大通り~」全29戸の完売を発表している。また9月19日には、神奈川県川崎市高津区で戸建て販売事業「北見方プロジェクト(仮称)(5区画の予定)」事業用地を取得したと発表した。事業再生を着実に遂行するため、新規事業用地の仕入れを積極的に進めるとしている。

  株価の動きを見ると、8月29日に直近安値となる52円まで調整したが、6月安値44円まで下押すことなく急反発した。9月18日には91円まで急伸する場面があり、7月4日の83円を上抜く場面があった。9月17日の合計64戸完売のリリースも刺激材料となり、調整が一巡して出直り態勢のようだ。

  9月19日の終値73円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS4円02銭)は18~19倍近辺、実績PBR(前期実績のBPS11円64銭)は6.3倍近辺である。週足チャートで見ると、26週移動平均線を回復して上伸している。調整が一巡して強基調に転換したようだ。きっかけ次第で動意付く可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【話題】消費増税の集中点検会合の行方(2013/08/29)
【チャート診断】東京電力は週後半がポイント、26週線キープならおもしろい展開に(2013/08/26)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事