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NYの視点:【次期FRB議長レース】ダークホースはイスラエル中銀総裁
*07:03JST NYの視点:【次期FRB議長レース】ダークホースはイスラエル中銀総裁
2014年1月末の任期満了とともに退任が見込まれているバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長後任の最有力候補で大統領による「指名も間近」として見られていたサマーズ元米財務長官は次期後任候補レースを辞退した。これにより、イエレンFRB副議長が次期FRB議長に就任する可能性が強まった。一方で、オバマ米大統領はイエレンFRB副議長を支持する広範なロビー活動に辟易しているとの思惑もあり、次期FRB議長に関する不透明感は依然、払拭できない。
命中確率が高いとして注目されるアイルランドのオンライン・ブックメーカー(賭け屋)「パディー・パワー(Paddy Power)」の最新の結果では、コーン元FRB副議長(71歳)やフィッシャー前イスラエル中銀総裁(70歳)の追い上げが目立つ。ただ、両者とも年齢が「壁」となる可能性がある。
■FRB次期議長レース有力候補
・イエレンFRB副議長
・ドナルド・コーン元FRB副議長
オバマ米大統領は同副議長にインタビューしたと報じられている。
・ガイトナー元米財務長官
関係者によると、ガイトナー元米財務長官はFRB議長の職に興味がないという。
・ロジャー・ファーガソン元FRB副議長
・スタンレー・フィッシャー前イスラエル中銀総裁
候補者の中でも得にスタンレー・フィッシャー前イスラエル中銀総裁はロジャー・ファーガソン元FRB副議長とともにダークホースとして見られている。イスラエル経済を救ったことでも知られる。フィッシャー氏は世界銀行のチーフエコノミストをつとめた後、国際通貨基金(IMF)の筆頭副専務理事に就任。2005年から2013年1月末までイスラエル中銀の総裁をつとめた。IMFの筆頭副専務理事時代には1998年に勃発したアジア経済危機の収拾を支援。2008-09年の米国発の金融危機の際も、他国に比べて同国経済の被害を最小限にとどめたことでもその手腕が称えられた。米国経済が年率4.6%のマイナス成長に落ちこむ間、イスラエル経済がマイナス成長に落ち込んだのは2009年の4-6月期だけで年率では0.2%のマイナス成長にとどめた。2009年9月には世界各国に先駆け、金融政策を引き締めに転じた。
同氏はまたMIT(マサチューセッツ工科大学)の教授として、現在世界の政治の場で活躍している高官達、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長、ドラギECB総裁、マンキユー前米国大統領経済諮問委員会(CEA)委員長、サマーズ元米財務長官、に多大な影響を与えたことでも知られている。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が数年前のジャクソンホールでの夕食会の席で「このテーブルで皆に共通していることは、我々皆、論文のアドバイザーがフィッシャー氏だということだ」と述べたという。
サプライズは、ダークホースであるフィッシャー前イスラエル中銀総裁の指名。また、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の続投との声もある。キング英国中央銀行総裁の退任を受けて、オズボーン英財務相は有力候補であったタッカー副総裁を指名せず、当時カナダ中央銀行の総裁であったカーニー氏を指名した例もある。フィッシャー前イスラエル中銀総裁は、どちらかというとタカ派と見られているようだ。万が一、同氏が指名されればドル買いにつながることになる。《KO》
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