NY金:反発で1317.8ドル、米量的緩和策の長期化期待が先行

2013年9月17日 07:02

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記事提供元:フィスコ


*07:02JST NY金:反発で1317.8ドル、米量的緩和策の長期化期待が先行

NY金は反発(COMEX金12月限終値:1317.8 ↑9.2)。週末のオーバーナイトには1336ドルまで回復したが上げ幅を縮小、1307.2ドルまで下落した後も戻りは鈍かった。そのなかで、サマーズ元米財務長官の次期FRB議長候補辞退を受けて米量的緩和策の長期化期待が先行した。

週末にホワイトハウスの元経済顧問のサマーズ氏がバーナンキ議長後任のポジションを辞退する旨をオバマ大統領に報告、大統領はこれを受理している。サマーズ氏指名のシナリオに関しては民主党員からも反対の声が聞こえ、政治的な壁を踏まえ、たとえ大統領が指名したとしても議会の承認は通らないだろうと見られていた。

サマーズ氏のシナリオがなくなったことで、イエレン現副議長が筆頭と見られているが、現副議長はバーナンキ議長よりもハトとして知られていることや、大統領は自身が個人的に深く知っている人材を指名したいとの見方を受けて他候補を挙げる向きも多い。なお、ガートナー元財務長官はサマーズ氏辞退報道後に再度自身にこのポジションへの意思がないことを明確にしている。《KO》

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