大手ゼネコン、日本橋梁、巴コーポなど（訂正）／本日の注目個別銘柄

下記のとおり修正します。
<9501> 東京電力 518 +19
（誤）2020円オリンピックの東京開催
（正）2020年オリンピックの東京開催

大手ゼネコン軒並み買い気配スタートから急伸。2020年オリンピック開催地が東京に決定、関連施設の建設やリニューアル工事、周辺エリアの再開発などといった建設投資の拡大が期待される状況に。先週末は、東京招致の可能性が一気に低下したこともあり、インパクトも強まる格好になっている。売り方の買い戻しなども急がれる状況とみられる。とりわけ、首都圏の比率が高いとされる大成建設<1801>は10％以上の上昇率に。

<5912> 日本橋梁 198 +24急伸。2020年の東京五輪開催決定を受けて、同社などインフラ整備関連にも短期資金の関心が向かう展開になっている。とりわけ、老朽化が進んでいる橋梁の更新や補修の潜在的な需要が多いと見られる中、五輪開催を前にこうした需要の表面化などが期待される状況にも。短期資金の関心が高まりやすい材料株であり、短期値幅取りの動きが活発化へ。

<9501> 東京電力 518 +19反発。2020年オリンピックの東京開催が決定したことで、目先の安心感も強まる状況とみられる。福島原発の汚染水問題の広がりが、足元では東京招致に向けた警戒材料ともされていた。また、東京開催決定で、今後は国主導で汚染水対策にも、よりスピードが早まっていくといった期待感にもつながる。

<4324> 電通 3500 +240大幅高。2020年オリンピックの開催地が東京に決定したことで、広告出稿の増加や関連イベントの開催など、ビジネスチャンスの拡大が期待される状況に。野村では、メディアセクターの注目企業として取り上げ、放映権を持つだけでなく大型イベントも多数手掛けるほか、多地域で同社のクライアントのみならず、Aegisのクライアントの出稿も期待できると。なお、先週末には8月の月次動向を発表、前年同月比16.8％増と大幅増となり、ポジティブなサプライズにもつながっている。

<6723> ルネサスエレクトロニクス 428 +32買い優勢。ＵＢＳでは投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げしている。目標株価も430円から600円に引き上げへ。投資判断格上げの背景としては、 更に踏み込んだ構造改革が期待できること、短期業績の改善、海外競合メーカーとの比較で割安感があることなどを挙げている。なお、会社側の7-9月期半導体営業利益42億円に対して、ＵＢＳでは158億円と予想しているもよう。

<3436> ＳＵＭＣＯ 734 -149下落率トップ。先週末に上半期の決算を発表、通期予想の大幅な下方修正が嫌気されている。上半期営業利益は118.5億円で前年同期比71.8％増、従来予想の100億円を上振れる着地に。一方、通期予想は従来の240億円から150億円にまで下方修正している。先の観測報道では、上半期は上振れとなったが、通期では下振れの可能性ともされていた。ただ、下振れ幅は極めて限定的と想定されていただけに、修正幅の大きさはネガティブサプライズにつながっている。

<1921> 巴コーポ 427 +80ストップ高。2020年オリンピックの東京開催決定を好感して、建設株は全面高の展開となっている。なかでも、体育館や展示施設などの建設に強みを持つとされる同社には、ビジネスチャンスの広がりがより期待される状況のようだ。また、含み資産関連としての位置づけなども支援材料につながる。

<5940> 不二サッシ 284 -53先週末に続いての急落。5日の引け後、第3種優先株の株主であるリそな銀行が、同優先株式を野村證券へ譲渡と伝わっている。野村證券では、優先株式を適宜普通株式に転換して、売却する意向としているもよう。潜在的な希薄化の表面化、さらには、当面の需給懸念が売り材料視されている。普通株転換によって交付される普通株式数は2793万株となるようだ。

<2193> クックパッド 3165 +304大幅高。2020年のオリンピック東京招致を受けて、今後の日本食ブームの到来などを期待する動きにもなっているもよう。料理レシピサイトの一段の需要増加につながるとの期待が先行。また、ドイツ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価は3400円としている。第1四半期決算を受けて、媒体価値の高まりには弾みがついてきたとの評価に。

<7974> 任天堂 10860 -990売り優勢。先週末に日経平均の定期銘柄入れ替えが発表されている。三菱製紙<3864>が除外となった一方、日東電工<6988>が新規に採用されている。同社は事前観測で、新規採用の有力候補と見られていただけに、先回り買いの反動など失望感が強まる状況に。また、採用候補の一角とされた日本取引所<8697>なども売りが先行。一方、新規採用の日東電工は買い気配に。《FA》