ソニー、富士通フロンテックなど/本日の注目個別銘柄

2013年8月27日 15:58

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記事提供元:フィスコ


<6758> ソニー 2037 +56続伸。PS4は北米で11月15日に、欧州では11月29日に発売予定となっている。先週の段階で予約注文は100万台を超えたなどとも伝わっていたが、欧州ではすでに完売、過小在庫が問題になっているとも新たに伝わっている。PS4への期待感が改めて強まる状況のもようだ。また、先週末にはCLSAがポジティブなレポートをリリースのもよう。スマホは来期のエレク事業の営業収支に最大の貢献をする可能性と指摘へ。

<9501> 東京電力 531 +58大幅反発、汚染水の漏洩問題の広がりを嫌気して、昨日まで6日続落の展開となっていた。6営業日での下落率は27%程度に達している。短期資金が売買の中心とみられるが、6月6日の安値水準が接近したことで、買い戻しの動きも優勢になっているようだ。汚染水対策は国が主導、新浄化装置を来月に稼働などと伝わっていることで、ひとまずは、汚染水問題の沈静化期待をプラス材料視する流れが先行とみられる。

<6208> 石川製 124 +14急伸。防衛関連の一角として短期資金の関心が向かう展開に。オバマ米大統領は化学兵器使用についてシリア政府に責任を負わせる意向との、ケリー国務長官の発言を受けて、米国によるシリアへの軍事介入の可能性などが意識されてきている。防衛関連では東京計器なども買い先行となっている。

<7999> MUTOH 522 -25本日も買い先行の展開に。米国で3Dプリンター関連銘柄の上昇が目立ち、国内関連株の一角として、本日は連れ高する格好にもなっている。シティでは、3Dシステムズ、Stratasysなどを新規に買いでカバレッジ、3D市場は2017年までに3倍になると指摘しており、米関連株高につながっているもよう。ただ、前日も上昇率トップと急伸していただけに、買い一巡後は過熱感からの利食い売りも。

<2730> エディオン 531 0買い先行。LIXIL<5938>グループから8%の出資を受け入れ、LIXILが筆頭株主になると発表している。リフォーム事業の拡大につなげ、あらたな収益源を早期に育てる方針のもよう。株式価値は希薄化するものの、それ以上にシナジー効果などに対する期待感が先行へ。一方、LIXILはやや売りが先行する状況に。

<6988> 日東電工 5490 +50堅調。メリルリンチ(ML)では投資判断「買い」継続で目標株価を7800円と設定、現在は買いの好機と位置づけている。5月高値から約30%調整した水準となっているが、今後投入される主要顧客の新製品向け売上増、低価格タブレット市場拡大による偏光フィルムやITOフィルム需要の更なる拡大の可能性などから、ファンダメンタルズに対し悲観的になる材料は見当たらないと指摘。また、ジェフリーズでも投資判断を格上げしているようだ。

<5801> 古河電工 203 +4しっかり。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「売り」から「中立」に格上げ、買い材料につながっている。GSでは、過去の株価パフォーマンスから判断して、同社が抱えている構造的な課題は、相応に株価に反映されたと考えているようだ。目標株価は210円と設定されている。

<6651> 日東工業 1549 +46いちよしではレーティングを新規に「A」、フェアバリューを2000円としている。太陽光発電関連製品の拡大で、当面の業績は好調に推移すると予想している。一方で株価には割安感が強いと指摘へ。パワコンとともに使われる製品を数多く生産しているため、太陽光発電システムの需要拡大によるメリットを享受できると判断している。

<6945> 富士通フロンテック 740 +100ストップ高。特に新規の買い材料は観測されないが、生体認証関連の出遅れとして短期資金の関心が高まる展開になっているもよう。関連の一角であるキーウェアなどは本日ストップ高買い気配となっている。同社もATMシステム向けなども含めて、手のひら静脈認証で実績を保有。今後の市場成長に伴うメリット享受へ期待も。

<5110> 住友ゴム 1387 -53軟調。タイヤ株は全面安の展開になっている。原油市況の上昇などコスト増への警戒感に加えて、北米の乗用車向け市販用タイヤの先行指標となる米国の走行距離が、6月は前年同月比0.4%減とマイナスに転じていることなどもマイナス視。同社に関しては、クレディ・スイス(CS)が目標株価を2000円から1800円に引き下げ、業績上振れ余地は縮小したとしている。《FA》

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