エディオンとLIXILがリフォーム事業で提携、第三者割当増資も実施

2013年8月26日 17:46

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 家電量販店大手のエディオンと総合住生活企業のLIXILグループは26日、資本業務提携すると発表した。LIXILグループは、成長著しい家電小売業界で早くからリフォーム事業に取り組み、リフォーム売上の高い実績を持つエディオンと提携し、拡大するリフォーム市場に注力していく。また、LIXILグループはエディオンによる約49.9億円の第三者割当増資を引き受け、同社が発行する株式の8.00%を保有する見込み。

 LIXILグループは、経営VISIONに「住生活産業におけるグローバルリーダーになる」ことを掲げ、今年4月から「中期経営計画 LIXIL G-15」をスタートさせた。LIXIL G-15の戦略の柱は5つあり、その中でも「国内コア事業のシフト:拡大する国内リフォーム市場への注力」を最重要テーマと位置づけている。国内の今後の新築住宅着工戸数は減少予想で、一方リフォーム市場は、省エネや耐震性などの法規制の強化や、新たなエネルギー需給モデルの出現、リフォーム減税などの国家施策も後押しし、さらに拡大すると見込まれている。LIXILグループは、リフォーム事業の売上を2013年3月期の2,479億円から2016年3月期には3,450億円とする計画を立て、市場の伸び率に対して倍の成長を目指している。

 一方エディオンは、次の成長分野はリフォーム事業と定め、2008年にリフォーム事業に参入、2009年には太陽光発電システムの販売及び取り付け工事の取り扱いを始めた。オール電化、リフォーム、太陽光発電システムなどを取り扱う「エコ・リビングソーラー事業」を積極的に展開しており、家電小売業界でも特に高い実績をあげている。2013年3月期のこの事業の売上高344億円を2016年3月期には1,022億円へ、うちリフォーム事業の売上高は125億円から582億円まで伸ばす計画。

 今回両社は、リフォーム事業の拡大を自社の成長の柱と位置づける事業強化の方向性が合致していることから、協力関係の強化を図ることを目的に資本業務提携を行うことを決めた。

 業務提携については、LIXILグループの豊富な商品ラインアップを活かし、エディオンが新たなパックリフォーム(小規模リフォーム)や「ぷちDEリフォ(器具・設備の入れ替え)」の提案及び商品開発を行う。また、エディオンが今後展開する新たな大規模リフォームコーナーにLIXILグループの商品の充実した展開を図る。

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