三井化学、キャリアDなど/本日の注目個別銘柄

2013年8月26日 16:05

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記事提供元:フィスコ


<4183> 三井化学 266 +8買い優勢。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価は305円を据え置いている。自動車拡大の恩恵を享受できるとこれまでも評価していたが、直近の株価調整で投資魅力はさらに高まったと判断しているもよう。自動車のバンパーなどに用いられるPPコンパウンドが世界トップシェアであるなど、自動車向けは全社売上高の4分の1を占めていると推定している。

<1801> 大成建設 424 +6連日の高値更新で出来高も増加傾向に。本日は同社を含めて大手建設株の強い動きが目立っている。主要12社の4-6月期受注高が想定を上回る伸びになっているとの観測報道が伝わり、買い材料視される流れとみられる。また、不動産セクターの強い動きも目立っていることから、同様にオリンピックの東京招致に対する期待感なども反映されているとみられる。

<7122> 近畿車輛 327 +30急伸。米ロサンゼルスの路面電車194両を受注したと発表している。総額は約360億円のもよう。合計470両の納入が内定しており、今回はその一部となる。残りの120両に関しても今後受注確定の公算と。サプライズは限定的だが、正式な受注獲得で安心感は強まる状況。先行き業績拡大の確度の高まりをプラス材料視する形に。

<6340> 澁谷工業 2604 +284大幅反発。一部報道では、山口大学と共同で、患者負担を軽減する肝硬変治療技術を開発すると伝わっている。自動細胞培養システムで骨髄細胞の培養技術を確立、2016年に臨床研究開始を目指すと。足元では、3Dプリンター関連、バイオ関連として個人投資家の関心が高まっており、好材料には敏感に反応する状況のようだ。

<4612> 日本ペイント 1396 +45大幅高。先週末に発表した自己株式の取得を買い材料視している。発行済み株式数の1.5%に当たる400万株を上限、取得期間は9月2日から9月20日までとしている。同社にとっては初の自社株買いとなるもよう。シティでは、会社の業績や株価上昇に対する自信の表れとして素直に評価したいと。

<2440> ぐるなび 1295 +71大幅続伸。先週末には上半期の業績予想を上方修正、営業利益は従来予想の11億円から16億円に上方修正している。ターゲティング商品を中心にスポット型サービスの売上が足元で好調に推移しているもよう。第1四半期までの高い進捗率から上振れの可能性は高かったと見られるが、改めて買い材料視される格好になっている。

<2410> キャリアD 125300 +12300大幅高。本日も人材関連銘柄の強い動きが目立っている。人材大手が相次いで「ミドル層」を対象とした転職支援サービスを開始と伝わっていることで、ビジネスチャンスの拡大などが意識される格好にも。また、同社の場合は、7月に東証1部へ指定替えとなったことで、月末のTOPIX算入に伴うインデックス期待なども。

<9046> 神戸電鉄 393 -29急落。本日は同社の他、山陽電鉄<9052>、サノヤス<7022>、近鉄百貨店<8244>など、旧大証単独上場銘柄の株価下落が目立っている。これまでは総じて、8月29日のTOPIXリバランスによる買い需要発生を材料視して、強い動きが目立っていた。野村では、1回目のTOIX組み入れが行われる8月末から、こうした銘柄の株価下落が始まると予想。既に、パッシブファンドの買い需要量を上回るポジションが積み上がっている可能性が高いと指摘。

<7102> 日本車輌 516 +27人気化。近畿車輛<7122>が大型受注の発表で急伸しており、刺激材料につながっている。また、今週には、JR東海<9022>が山梨リニア実験線の走行試験を再開する予定でもあり、リニア関連としての思惑も高まる状況と見られる。トンネル工事などを手掛ける建設株の一角でも強い動きが目立っている。《FA》

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