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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】松田産業は貴金属関連事業が牽引、今期11%増益、自己株取得も
貴金属リサイクル事業が主力の松田産業 <7456> の株価は、短期調整が一巡して出直り感を強めている。自己株式取得も支援材料だろう。
貴金属リサイクル事業を主力として、農林水産品を扱う食品関連事業も展開している。エレクトロニクス産業が成長している東アジアを中心に海外拠点網の拡充を推進しており、貴金属関連事業では中国、台湾、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、食品関連事業では中国、タイに展開している。
8月9日発表の今期(14年3月期)第1四半期(4月~6月)の連結業績は前年同期比3.2%増収、同35.5%営業増益、同22.6%経常増益、同19.7%最終増益だった。食品関連事業は低価格化や円安による原価上昇で同3.0%減収、同4.6%営業減益とやや低調だったが、貴金属関連事業が半導体・電子部品業界の生産回復で同5.5%増収、同43.9%営業増益と好調だった。
通期の見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比4.6%増の1750億円、営業利益が同11.3%増の62億円、経常利益が同6.8%増の65億円、純利益が同3.3%増の41億40百万円としている。セグメント別には貴金属関連事業が同4.1%増収、同7.1%営業増益、食品関連事業が同6.3%増収、同51.5%営業増益見込みとしている。
通期見通しに対する第1四半期の進捗率は売上高が24.7%、営業利益が22.7%、経常利益が21.3%、純利益が21.0%である。食品関連事業の市況改善などもポイントになりそうだが、半導体・電子部品関連の生産が回復傾向を強めているため、貴金属関連事業が牽引して達成可能だろう。
なお6月10日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限8万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間6月11日~7月11日)については、7月5日に累計取得株式総数が8万株(累計取得価額総額9835万9700円)に達して終了したが、8月9日には新たに自己株式取得を発表した。今回は取得株式総数の上限8万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間8月12日~9月12日としている。
株価の動きを見ると、8月5日の1373円から反落して水準を切り下げ、8月19日に1244円まで調整する場面があった。全般地合い悪化も影響したようだ。しかし6月の安値圏まで下押すことなく反発し、足元では1300円台を回復して出直り感を強めている。自己株式取得も支援材料となっているようだ。
■PER8倍台、26週線奪回が近い
8月23日の終値1313円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS153円26銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1643円09銭で算出)は0.8倍近辺である。日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線をすぐに回復した。指標面には割安感があり、週足チャートで26週移動平均線を回復すれば、出直り本格化が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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