アライドテレシスホールディングスは100円前に頑強、きっかけ待ち

2013年8月21日 09:32

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ネットワーク機器製造・販売のアライドテレシスホールディングス <6835> (東2)の株価はモミ合い展開だが、全般地合悪の中でも堅調に推移している。自己株式取得も支援材料であり、きっかけ次第で上放れが期待される。

■世界21カ国に展開する子会社を統括

  世界21カ国に展開する子会社を統括する純粋持株会社で、ネットワーク関連機器およびソリューションの企画・開発・製造・販売・保守事業などを展開している。

  8月9日に発表した今期(13年12月期)第2四半期累計(1月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比1.7%減の125億55百万円、営業利益が23億01百万円の赤字(前年同期は13億04百万円の赤字)、経常利益が10億17百万円の赤字(同11億81百万円の赤字)、純利益が10億16百万円の赤字(同12億41百万円の赤字)だった。

  国内代理店間接販売が低調で海外の販売もやや伸び悩んだ。さらに為替の円安で海外経費の円換算額が増加したため、売上高と営業利益が計画を下回り、前年同期に比べて営業赤字幅が拡大した。ただし営業外収益で外貨建て資産の評価に係る為替差益13億34百万円を計上したため、経常利益と純利益は計画を上回り、前年同期に比べて赤字幅が縮小した。

■今期は16.7%増収、営業利益78.6%増益

  通期見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比16.7%増の330億円、営業利益が同78.6%増の3億50百万円、経常利益が同45.6%減の6億円、純利益が同65.7%減の2億50百万円としている。営業強化などで増収営業増益見込みだ。なお想定為替レートを従来の1米ドル=90円から1米ドル=98円に変更して、為替差益を約13億円見込んでいる。

  第2四半期累計は米州で連邦政府のネットワーク更新プロジェクトの大型案件、タイ・バンコクで学校や警察向けのIP監視カメラソリューションなども受注している。国内では景況感改善や消費増税前駆け込みなどで、企業がIT投資再開の動きを強めていることが追い風だろう。

  4月5日発表の自己株式取得(6月13日に変更を発表して取得株式総数の上限1200万株、取得価額総額の上限10億円、取得期間4月8日~12月20日)は、7月31日時点の累計で買付株式数740万5800株、買付総額6億4927万6700円となった。

  株価の動きを見ると6月安値圏から反発し、7月以降は概ね86円~90円のレンジでモミ合う展開が続いている。ただし下値を徐々に切り上げている。全般地合悪の中で堅調に推移していると言えるだろう。

  8月20日の終値90円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS2円11銭で算出)は43倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間3円で算出)は3.3%近辺、そして実績PBR(前期実績の連結BPS103円42銭で算出)は0.9倍近辺である。

■週足チャートは着実な下値切上げ、利回り3%超

  週足チャートで見ると、13週移動平均線を維持して徐々に下値を切り上げている。調整は一巡しているようだ。足元はモミ合い展開だが、需給面では自己株式取得も支援材料であり、きっかけ次第で上放れの展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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