【アナリスト水田雅展の銘柄分析】寿スピリッツは高値圏頑強、5月高値更新へ

2013年8月20日 14:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  菓子製造販売の寿スピリッツ <2222> (JQS、東2)の株価は5月高値1350円に対し1300円どころの高値圏で頑強な展開である。積極的な事業展開も評価して高値更新が見込めそうだ。

  「ラングドシャ」ブランドの寿製菓、「ルタオ」ブランドの北海道のケイシイシイ、東京で洋菓子を展開するシュクレイ、九州の九十九島グループなど傘下の子会社で地域限定ブランドの菓子を製造・販売している。今後の事業戦略としては新ブランド・新商品・新店舗創り、新ビジネスの開発、海外展開などを掲げ、健康食品事業のジャパルシー、通販基幹業務システムサービスをASP方式で提供するジュテックスを新たに設立した。

  ケイシイシイは新業態としてアントルメグラッセ専門店「グラッシェル」を東京・表参道に出店し、さらに台湾・台北市にもカフェをアンテナショップとして出店する。ジャパルシーは「栃(とち)」と「藍(あい)」を主力とする健康食品事業を本格稼働した。

  8月2日に発表した今期(14年3月期)第1四半期(4月~6月)の連結業績は前年同期比12.6%増収、同16.7%営業減益、同16.6%経常減益、同36.0%最終減益だった。ケイシイシイの新規出店費用、ジャパルシーの新規事業関連費用、通信販売における広告宣伝費など先行投資の増加で減益だったが、主力の寿製菓、ケイシイシイ、シュクレイ、九十九島グループなどの販売は新規出店も寄与して好調に推移している。

■今期、5.3%増収、営業利益12.2%増益、最高益更新

  通期見通しは前回予想を据え置き売上高が前期比5.3%増の217億50百万円、営業利益が同12.2%増の21億円、経常利益が同11.1%増の21億円、純利益が同12.2%増の11億70百万円としている。新規出店や新規事業の寄与、首都圏での洋菓子販売の強化、遷宮イベント開催の出雲や伊勢方面での販売強化、製造採算の改善などで過去最高益更新見込みだ。

  通期予想に対する第1四半期の進捗率は利益面が低水準だったが、売上は順調な水準である。さらに第2四半期(7月~9月)以降は先行投資負担の影響が薄れるため、通期計画の達成は可能だろう。

  なお7月13日に寿製菓が、製菓原料の「栃の実」に含まれているポリフェノールの光障害に対する網膜保護作用について、第24回眼科酸化ストレス研究会で発表した。栃の実ポリフェノールは光照射による網膜機能の低下と網膜組織の障害を緩和する可能性が示唆されたとしている。

  株価の動き(東2)を見ると、戻り高値圏1300円台から反落する場面もあるが、大きく下押すことなく8月6日も前日比40円(3.17%)高と反発して1300円台を回復している。出直り歩調に変化はなく6月安値圏から大幅反発した後の中段保ち合いの形だろう。

■利回り、PERとも割安

  8月6日の終値1300円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS112円79銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS683円47銭で算出)は1.9倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を維持しており、強基調に変化はない。今期好業績見通しを評価して3月高値1462円も視野に入るだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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