【アナリスト水田雅展の銘柄分析】東洋建設は25日線に接近し出直りの展開、補正予算観測も

2013年8月20日 12:30

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  海洋土木工事の東洋建設 <1890> の株価は230円台の下値を固め25日線に接近し出直っている。消費増税実施に向けた補正予算観測なども支援材料だ。

  前期(13年3月期)の売上構成比は国内土木事業55.3%、国内建築事業29.3%、海外建設事業14.9%、不動産・その他事業0.5%で、港湾インフラ工事など国内外での海洋土木工事を主力としている。国内では震災復興工事や老朽化インフラ更新工事、海外ではアジア・アフリカのインフラ整備工事の増加が追い風である。

■第1四半期の売上は前年同期比70%増

  8月8日に発表した今期(14年3月期)第1四半期(4月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比70.4%増の354億74百万円、営業利益が3億62百万円(前年同期は6億93百万円の赤字)、経常利益が2億10百万円(同9億90百万円の赤字)、純利益が93百万円の赤字(同9億16百万円の赤字)だった。国内では震災で被災した港湾インフラ工事が高水準で推移し、建築工事も大幅に増加した。さらに海外ではケニアとインドネシアの大型港湾工事が順調に進捗した。増収効果で営業損益が大幅に改善した。

■今3月期は営業利益22.9%増益

  通期見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比5.5%増の1350億円、営業利益が同22.9%増の35億円、経常利益が同15.0%増の25億円、純利益が同17.3%増の13億円としている。大幅増益の見込みだ。国内では震災復興関連の港湾インフラ工事が高水準であり、公共投資の増加が追い風である。海外では前々期に受注したケニアとインドネシアの大型港湾工事が寄与する。好業績が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、戻り高値圏の260円近辺での短期モミ合い展開から下放れの形となって、足元では230円台まで調整している。第1四半期の大幅増益に対する反応は限定的で、全般地合い悪化が影響しているようだ。ただし6月27日の年初来安値220円まで下押す動きは見られない。ほぼ底値圏だろう。

  8月16日の終値236円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS16円24銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS290円45銭で算出)は0.8倍近辺である。公共投資関連、浮体式洋上風力発電関連、放射性物質(セシウム)除染関連などテーマ性も豊富であり、出直り展開が期待される(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】サンエーは高値を窺う、株式分割の権利付きの東証1部7銘柄は内需業態評価も加わり軒並み高(2013/08/19)
【相場熟者が答える投資相談】エイベックス・グループHDを3000円で200株持っています。ナンピン買いは可能でしょうか(2013/08/18)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事