注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンク、日立製作所、KDDIなど

2013年7月31日 11:34

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記事提供元:フィスコ


*11:34JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンク、日立製作所、KDDIなど

ソフトバンク<9984>:6500円(前日比+200円)
買い先行。同社は前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は3910億円、IFRS移行後で初の決算となるほか、M&Aの影響などもあって、評価も定めにくいが、ひとまずはコンセンサス水準での着地となっている。また、通期予想は国内事業だけでの1兆円から連結全体で1兆円と、スプリントの赤字を考慮すれば実質的に上方修正の格好となっており、買いの手掛かり材料につながっている。アナリストの評価も概ね高い状況である。具体的な言及はなかったとみられるが、引き続き、アリババの上場接近思惑なども高まる格好に。

日立製作所<6501>:677円(同+37円)
買い優勢。前日に発表した決算内容が評価されている。第1四半期営業利益は555億円、コンセンサスは400億円レベルであったとみられ、会社計画ともに上振れの決算となっている。上半期計画も1300億円から1450億円に上方修正される。高機能材料部門などが上振れの背景、現状では据え置きの通期業績上振れ確度も高まる方向に。足元の業績には警戒感も強かったため、素直に好感される流れとなっている。

KDDI<9433>:5380円(同+320円)
大幅高。同社は前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は1787億円で前年同期比90%増益となった。週末に伝わった観測報道値の1600億円レベルも上回る状況となっている。クレディ・スイス(CS)では、今後も過去最高益を更新し続ける可能性は高く、それを原資にした自社株買いや増配の可能性があることを考慮すれば、利益確定売りはあまりにも時期尚早と指摘。

東京エレク<8035>:4500円(同+195円)
買い優勢。同社は前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は96.5億円の赤字、上半期計画は80億円の赤字から65億円の赤字に上方修正している。ほぼ事前の想定通りと見られるが、4-6月期の半導体製造装置受注高は1000億円を割り込み、市場予想も下回ったもよう。ただ、7-9月受注高は前四半期比での増加を想定、足元で警戒感が優勢となっていたことから、過度な警戒感は後退する状況にも。なお、一部では投資判断格上げの動きなども観測されているもよう。

住友電気工業<5802>:1331円(同+107円)
急伸。前日に発表した第1四半期決算では、営業利益は194億円で前年同期比8.4%増益、165億円レベルであった市場コンセンサスを上回る着地に。自動車部門の好調に加えて、低収益部門の採算改善が進む格好になったようだ。構造改革効果の表面化と捉えられ、上半期の減益予想などは上振れの可能性が高まる格好に。野村やメリルリンチ(ML)などで目標株価引き上げの動き。

ヤクルト<2267>:4600円(同-335円)
大幅安。前日は好決算とともに自社株買いの発表を行い、その後の株価は急伸する展開となっていた。本日はその反動で利益確定の動きが優勢に。とりわけ、自社株買いに関しては、取得期間が短期間であること、株価水準が高いことなどから、市場外での取得になる可能性なども指摘されているようだ。

三菱製鋼<5632>:253円(同+32円)
急伸。前日の決算発表銘柄の中では、ポジティブインパクトが目立った銘柄の一つ。第1四半期営業利益は9.8億円で前年同期比34%減益、従来の上半期予想は超過となり、7億円から23億円にまで上方修正している。北米子会社の業績回復進展、特殊鋼鋼材の国内需要回復などが業績上振れの背景。年間配当金も2.5円から5円に引き上げている。

ワコム<6727>:789円(同-146円)
大幅安。同社は前日に第1四半期決算を発表、営業利益は10.3億円で前年同期比25%増益となったが、上半期計画35.5億円に対する進捗率の低さ、市場コンセンサス比での下振れなどを嫌気する動きが優勢に。野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も1345円から1040円に引き下げ。主要顧客であるサムスンの失速によって、中期成長性は低下としているもよう。

enish<3667>:5870円(同-660円)
売り先行。昨日中間決算を発表し、上期営業利益は7.2億円と従来予想の6.2億円を上回って着地した。既存タイトルの安定した収益貢献が基盤となり、順調にユーザー数は拡大するなど好内容に。ただし、通期の営業利益計画である8.2億円については据え置きとなっている。事前の上方修正期待も高かったとみられ、失望感が先行する格好に。

ドリコム<3793>:118600円(同-21400円)
大幅反落。上期の営業損益見通しを損益トントンから3.0億円の赤字へと下方修正したことが嫌気されている。スマートフォンへの傾注を進める方針の中で、既存ゲームの売上は漸減が続く見込み。また、開発中である新作ゲームの提供始時期を遅せることも押し下げ要因に。なお、第1四半期の営業損益については5700万円の赤字で着地している。

テラプロ<6627>:1056円(同-300円)
ストップ安。第1四半期決算と同時に上期の業績予想を公表し、上期営業損益は1.7億円の赤字見通しとなったことが嫌気されている。四季報予想では5.0億円の黒字が見込まれており、ネガティブなインパクトが強まる格好に。なお、第1四半期営業損益は2.1億円の赤字となり、事前の予想にほぼ沿った内容となっている。

ウエストHD<1407>:2998円(同+154円)
続伸。8月末をもって、1:2の株式分割を実施すると発表したことが好感されている。株式分割に伴って流動性の向上が見込まれるほか、最低投資金額の引き下げに伴う投資家層の広がりに期待感が高まる格好に。なお、本日は大規模太陽光発電所(メガソーラー)の運営で得られる利益を、従業員に還元する制度を8月から始めると報じられている。

タカラBIO<4974>:2560円(同-52円)
売り先行。上期の営業利益見通しを4.3億円から3.0億円へ、最終利益見通しを2.5億円から1.3億円へとそれぞれ下方修正したことが嫌気されている。研究開発費、管理費などの増加により、販売費、一般管理費が計画を上回る見込みであることが背景。なお、第1四半期営業損益は3.6億円の赤字での着地となっている。《KO》

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