ニコン、米国で450mmウエハー対応液浸露光装置を受注

2013年7月4日 12:35

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 ニコンは4日、Research Foundation for the State University of New York(ニューヨーク州立大学の研究財団、SUNY研究財団)との間で、プロセス開発向け450mmウエハー対応ArF液浸露光装置の販売とウエハーパターニングの受託について契約を締結し、受注したと発表した。装置の出荷は2015年4月を予定している。

 この450mmウエハー対応ArF液浸露光装置は、College of Nanoscale Science and Engineering(以下CNSE)に本部を置くGlobal 450 Consortium(以下G450C)の会員企業によって、プロセス開発、評価、デモンストレーション等に使用されることになる。ニコンもエンジニアを現地に派遣し、リソグラフィーに関するソリューションを提供する。450mmプロセス開発の機会をG450Cへ早期に提供することにより、450mmウエハー対応ArF液浸露光装置の業界標準化を目指す。

 G450Cは、ニューヨーク州知事Andrew M. Cuomo氏によってCNSEのAlbany NanoTech Complexに設立することが2011年9月に発表されたものであり、次世代半導体デバイス技術に関わる世界的な先進企業5社(Intel、IBM、GLOBALFOUNDRIES、TSMC、Samsung)によって構成されている。

 G450Cの目的は、半導体製造工程における重要な転換点となる300mmウエハーから450mmウエハーへの移行が円滑に進むようサポートすることであり、Albany NanoTech Complexに最先端のインフラを構築し、450mmウエハー対応装置の能力とプロセスを実証していく計画。

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