ソフトバンク、日本ERIなど/本日の注目個別銘柄

2013年6月27日 16:00

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記事提供元:フィスコ


不動産セクター業種別上昇率トップ。米国量的緩和策の早期縮小懸念、中国景気の先行き懸念などが強まるなか、外部環境の影響を受けにくい内需株として関心が高まる方向になっている。前日にはバークレイズがセクター判断を格上げしているほか、消費増税時に導入する住宅購入者向けの給付制度、IOCの評価報告書など、セクターに対する好材料が相次いでいる。また、新興市場がやや落ち着いてきていることで、前日に下げの目立った中小型不動産株もリバウンド色を強める展開に。

<9984> ソフトバンク 5650 +230買い先行。米ディッシュがクリアワイヤのTOBを断念と報じられている。これで、クリアワイヤは同社が買収するスプリントの完全子会社になる方向へ。クリアワイヤが豊富に保有している周波数が、同社の米国買収戦略の要であったともみられ、ストレートにプラス材料視される形。スプリントの買収提示額引き上げで、足元では優位性が高まっていたものの、さらなる買収価格引き上げ合戦への警戒なども残っていたとみられ、安心感は高まる状況に。

<6753> シャープ 370 -16さえない。前日にはシティが投資評価「3」を継続、目標株価を160円としている。急激な業績回復の会社計画には未達リスクがあるほか、今期末の年金未認識債務のオンバランス化による自己資本の毀損を考慮に入れると、大規模増資による希薄化への懸念も増してくると考えているもよう。今期営業利益は会社計画800億円を下回り、647億円にとどまると予想。また、期中に増資を2400億円行って、年金債務処理を乗り越えると仮定しているようだ。

<4506> 大日本住友製薬 1308 +134買い優勢。みずほ証券が投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に格上げしていることが材料視されている。目標株価は1260円としているもよう。新規抗がん剤が有望との見方に変化はなく、株価調整で過度の行き過ぎ感が修正されたと見て、投資判断を格上げしているようだ。主力の抗精神病薬ラツーダの米国特許切れを控えており、同薬が重要な次期収益ドライバーと期待している。なお、日本網膜研究所の大株主としても注目と。

<6952> カシオ 838 -18売り先行。特に目立った材料は観測されていないが、業績懸念などが先行する状況とも観測される。利益率が高い「Gショック」だが、新興国で大人気などと伝わっていた経緯もある。足元では、米国の金融緩和策早期縮小懸念を背景に、新興国からの資金流出が目立ってきている状況下、期待感が後退する格好ともみられる。なお、直近で第1四半期プレビューをリリースしているJPモルガン(JPM)では、時計事業の好調で業績には安心感としている。

<4061> 電気化学工業 346 +24買い先行。大和では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価は410円としている。検査試薬を主力としたヘルスケア事業は、年間100億円規模の営業利益を生み出せる状況となってきている。こうした収益構造の変化を評価、PBR水準や利回り水準の割安感も指摘している。

<6788> 日本トリム 5600 +640大幅高。いちよしがレーティングを新規に「A」、フェアバリューを10500円としていることが材料視されている。農業、医療分野における電解還元整水器の展開に加え、遺伝子診断関連の米子会社が足下で予想以上に好調と評価。遺伝子診断関連のトリムジン社の業績は年間計画を1-4月までに達成したもようとしている。

<6961> エンプラス 7050 +530買い優勢。みずほ証券では投資判断「買い」継続で、目標株価を9500円から10000円に引き上げている。LED用拡散レンズの需要が予想以上に強く、14/3期営業利益は120億円超になると考えているもよう。LED拡散レンズの使用個数が多い大型テレビ用の需要増加や円安が牽引役と。

<2419> 日本ERI 1308 -64軟調。本日の大引けではTOPIXのリバランスが実施されるが、同社は1部市場への昇格に伴って、新規のインデックスファンド組入れ需要が発生する。買い需要の予想レンジは17-20万株程度とみられている。ただ、明日以降の需給妙味後退が意識される格好からか、需給期待は先行する状況となっていない。ほか、買い需要銘柄ではマネパG<8732>が軟調、ジェイアイエヌ<3046>はしっかり。

<7012> 川崎重工 295 -5さえない。前日に株主総会が開催されているが、三井造船<7003>との経営統合撤回に関して、「守秘義務契約があって詳細はいえない」との回答に終始、今後の戦略に関する具体的な発言もなく、「説明責任」は置き去りにされた格好と、特集記事が一部で掲載されている。ガバナンスに対するネガティブな意識が高まるとの警戒感にもつながっているようだ。《FA》

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