【株式評論家の視点】スカパーJSATホールディングスは2本柱で成長路線を歩む

2013年6月20日 09:43

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  スカパーJSATホールディングス <9412> は6月7日の4万1600円で底値に届き、以後出直り色を強めている。PBRが0.8倍の水準にとどまり、基本的に割安感が強く、先行きの収益拡大を評価すれば、PERの15.7倍も割安感の強い指標になる。

  前2013年3月期の業績は営業収益が1590億6090万円と前々期比2.8%増となったものの、営業利益は161億5300何円と同7.6%の減となった。地上デジタル放送への移行で普及したデジタルテレビで受信できる「スカパー!(旧、スカパー! e2)」の加入者が増えて増収だが、携帯電話会社や官公庁などの臨時回線として震災後に急増した衛星通信サービスの需要が平時の水準に戻り、売り上げの伸びは抑えられた。利益面では有料多チャンネル放送で進めている標準画質(SD)からハイビジョン画質(HD)サービスへの契約移行促進に伴う費用が負担となった。

  今2014年3月期ついては、営業収益が1640億円と前期比2.8%増、営業利益170億円、同5.2%増を見込んでいる。「有料多チャンネル事業」では、HDサービスへの移行施策を強化するなどして年間3万6000件の契約純増を見込む。また、契約者であればスマートフォンなどでも無料でスポーツコンテンツを視聴できるビデオ・オン・デマンドサービスを拡充、解約を抑制するとともに、一部を無料開放し新規獲得にも活用する考え。

  一方、「宇宙・衛星事業」では、企業・官公庁のBCP(事業継続計画)向け営業活動を強化。船舶・航空機向け移動体通信サービスや、アジアを中心とした海外ビジネスも拡大し、復調を狙う。なお、今後3カ年の中期経営計画では、単価の高いHDサービス加入者移行加速による視聴料収入増加や、1月に防衛省と結んだ通信衛星の整備・運用契約による収益拡大により、最終年度となる2016年3月期に営業収益2000億円以上、営業利益200億円以上を計画している。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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