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三菱重工、米原発からウォータージェットピーニング工事を2プラント連続で受注
ウォータージェットピーニング工事の模様(写真:三菱重工業)[写真拡大]
三菱重工業は19日、米国の加圧水型原子炉(PWR)であるウルフクリーク(Wolf Creek)原子力発電所(カンザス州)とキャラウェイ(Callaway)原子力発電所(ミズーリ州)の原子炉容器に対するウォータージェットピーニング(Water Jet Peening:WJP)工事を2プラント連続で受注したと発表した。
原子炉容器の出入口管台などと一部の異種金属溶接部を対象に経年劣化の一つである応力腐食割れ(Stress Corrosion Cracking:SCC)を予防するもので、海外の原子力発電所を対象にWJPが適用されるのは今回が初めてとなる。
今回のWJP工事は、それぞれの原子力発電所を運転・管理する電力会社であるWolf Creek Nuclear Operating CorporationとAmeren Missouriから、三菱重工の米国現地法人である三菱ニュークリア・エナジー・システムズ・インコーポレーテッドを通じて受注したもの。
SCCは、環境、材料、応力の3つの要因が重なることで発生する経年劣化事象だが、WJPは水中で高速水を噴射することで発生するキャビテーション(空洞現象)を利用して原子炉容器の内表面に圧縮応力を与え、SCCを予防する。なお、三菱重工はすでに日本国内のPWR21基に対してWJPを実施しており、その効果は実証済み。
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