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ニプロ、アコムなど/本日の注目個別銘柄(5月27日)
[本日の注目個別銘柄]
<8086> ニプロ 1330 +216
買い気配から大幅高。先週末には、iPS細胞事業を展開するリプロセルが、ジャスダック市場へ上場することが承認されている。人気化が必至なIPOと捉えられており、関連銘柄として関心が向かう格好に。同社は2008年にリプロセルの第三者割当増資を引き受け、共同事業も展開している。現在、100万株(発行済み株式数の約11.4%)を保有する第2位株主であり、含み資産の拡大期待なども高まる状況に。
<5406> 神戸製鋼所 148 -8
朝方は逆行高の展開が目立った。週末の報道では、神戸製鉄所にある高炉の休止を検討していることが分かったと伝わっている。同製鉄所の高炉休止によって、粗鋼生産能力は2割弱の削減になるもよう。海外企業との競争が激化する中、コスト削減によって収益体質の向上を図る方向性を評価する動きが優勢に。ただ、鉄鋼セクターなど景気敏感株が売り優勢となる中、次第に処分売りが優勢にも。
<8572> アコム 3835 +155
買い先行。みずほ証券では投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に格下げしている。目標株価も1900円から3700円に引き上げへ。前期末に429億円の利息返還引当金繰入を行ったことで、資本を毀損する可能性は限定的になり、今後は期間損益で評価すべきフェーズに入ったとみている。積極的な無担保ローン残高増加を目指す中期経営計画も高く評価と。また、クレディ・スイスでも、利益回復の方向性に変化はないとして、投資評価「アウトパフォーム」、目標株価4500円を継続している。
<7740> タムロン 2411 +76
しっかり。クレディ・スイスでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も2200円から2900円に引き上げている。切り下がりきった交換レンズへの期待値、1-3月期後半に向けたモメンタム改善などから、現在は買いの好機と捉えているようだ。利益のけん引役である写真事業内の自社レンズは、第1四半期後半の3 月に向かい、販売状況は大幅に好転したもようと指摘している。
<7224> 新明和工業 855 +54
急伸。日本とインド政府は今週に開かれる首脳会談で、救難飛行艇「US-2」のインド向け輸出に関して協議すると報じられている。実現すれば、日本としては初めての防衛装備品の民間転用による輸出第1段となるもよう。1機約1000億円とされており、製造会社である同社の業績インパクトは強まるとの期待が高まる状況に。3月にも、協議へ向けた方向性は伝えられていたものの、進展が確認される形から改めて買い材料視される格好となっている。
<9064> ヤマトHD 2045 +24
しっかり。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「アンダーウェイト」から「オーバーウェイト」まで一気に2段階格上げ、目標株価も1400円から2800円に引き上げている。4月の宅急便取扱個数は12.9%増となっており、想定以上の強さであるとの評価。 国内景気回復に加えてシェア拡大も顕著と捉えている。株価と連動性が高いデリバリー事業の営業利益率の改善期待は、十分に織り込まれていないと判断へ。
<3228> 三栄建築 1079 -300
ストップ安比例配分。証券取引等監視委員会が、株価操作の疑いで会社と社長宅を家宅捜索と伝わっている。保有する自社株を売却する際に、不正に株価をつり上げた疑いがあるとされている。信頼感の低下に伴う今後の業績への影響などを、警戒視する動きが先行する格好に。
<2372> アイロムHD 10680 +1500
ストップ高。先週末には決算説明会が開催されているもようであり、リバウンドのきっかけにつながっているとみられる。2016.3期までの中期計画では売上高80億円、営業利益12億円(前期実績3.7億円)を目指すとしており、今後の収益成長に対する期待感が高まる格好に。本日はバイオ関連株で底堅い動きが目立っていることも支援材料に。
<4666> パーク24 1827 +33
しっかり。今上半期の営業利益は前年同期比1割強増益の約90億円になったもようとの観測報道が伝わっている。従来予想は87億円、駐車場事業での新規開発進展などが好業績の背景に。業績上振れは想定線ともみられるが、30日には決算発表を控えていることもあり、通期の上振れ期待なども優勢となる格好のようだ。なお、足元では月次増収率が高まりつつもある。
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