【アナリストの眼】曙ブレーキ工業は北米自動車市場の好調を背景に今期2ケタ増益、600円早そう

2013年5月23日 15:10

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  曙ブレーキ工業 <7238> の株価は前場で22円高の582円と年初来高値を更新した。後場は531円と軟調だ。円安進行メリットや今期(14年3月期)好業績見通しを評価して押し目は積極買いでよいだろう。

  5月7日に発表した前期(13年3月期)連結業績は、前々期比1.7%減収、同12.5%営業増益、同62.2%経常増益で、純利益は黒字化した。中国での日本車不買運動に伴う日系自動車メーカーの減産の影響、欧州での製品構成の悪化を主因として2月5日に2回目の減額修正を発表したが、その後の円安進行や経費削減効果がプラス要因となり、北米事業の営業黒字化も寄与して前回予想を上回った。純利益は投資有価証券売却益も寄与した。

  今期連結業績見通しは、売上高が前期比8.9%増の2244億円、営業利益が同85.4%増の80億円、経常利益が同97.0%増の67億円、純利益が同4.8倍の25億円としている。北米自動車市場の好調を背景に主力の米GM、日産、トヨタ向けが好調に推移するだろう。北米事業は一部不採算製品の生産終了などで一段の収益改善が期待される。想定為替レートは1ドル=90円であり、円安進行で上振れの期待が高まりそうだ。配当予想は前期と同額の年間10円(第2四半期末5円、期末5円)とした。

  株価の動きを見ると、5月7日に2月の高値494円を突破して500円台を回復し、その後は上げ足を速めて5月15日の575円まで上伸した。円安進行で今期好業績見通しを好感する動きだろう。指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS18円84銭で算出)は30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS350円52銭で算出)は1.6倍近辺である。

  月足チャートで見ると24ヶ月移動平均線を突破して上伸し、底値圏から脱してトレンド好転を鮮明にしてきた。目先的には過熱感を残しているが、11年2月の568円も突破して先高感を強めているだけに、日足チャートで見ると25日移動平均線の接近を待って再動意の可能性がありそうだ。600円台は射程圏だろう(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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