【株式評論家の視点】富士通は出遅れ訂正高が本格化する、業績のボトムアウトを評価

2013年5月22日 09:26

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  富士通<6702>(東1)の出遅れ訂正高に弾みが加わってきた。前2013年3月期は純利益が729億円の損失となった。半導体市況の悪化やデジタルAVの低迷が要因。コストダウン、事業構造改革などに努めたものの、減収、販売価格の下落、最終製品の生産低迷による工場操業度の低下を吸収できなかった。

  前期をボトムに今2014年3月期以降業績は増益路線に転換する見通しだが、同業他社に比べ構造改革推進の立ち遅れが目立ち、それが株価が人気の圏外に放置されてきた要因である。しかし、2月以来3か月にわたるもみ合いを抜け出したからには、これまでのもみ合いで蓄えたエネルギーを投射しつつ上げ足を加速する局面に踏み込んだと思われる。

  前2013年3月期は売上げが4兆3817億円(前々期4兆4675億円)、営業利益952億円(同1053億円)の低調な決算となった。しかし、今期は売上げ4兆5500億円と前期比3%増、営業利益1400億円、同46%増の大幅増益が見込まれている。6期ぶりの増収、3期ぶりの営業増益となる

  主力のテクノロジーソリューション部門は、国内ユーザーのIT投資の回復傾向を受け、通信、製造、流通など一般企業の投資意欲は戻り始めている。欧州債務危機や中国経済減速などの影響もあり、海外の実需は不振が続いているが、足元の円安で売上高は回復しつつある。ただ、携帯電話やPCが主力商品のユビキタスソリューション部門や、LSI・電子部品を主体とするデバイスソリューション部門は苦戦が続く見通し。

  同社はこれまで何回か中期見通しの発表数字を達成できない状況に追い込まれている。今期の見通しについてもアナリスト筋の多くは未達の可能性を指摘している。株価も業績をウォッチしながらの展開となりそう。(株式評論家・隆盛)

http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=6702.T&d=6m

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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