【アナリストの眼】ビー・エム・エルは09年高値2930円更新目指す、重点政策のクリニック市場開拓が好調寄与

2013年5月21日 09:24

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

 受託臨床検査大手のビー・エム・エル<4694>(東1)に注目したい。株価は好業績を評価して高値圏で堅調に推移し、足元では上値を窺う動きを強めている。09年12月の高値が視野に入りそうだ。

 受託臨床検査事業を主力に、腸内細菌検査や食品衛生コンサルティングなどの食品衛生検査事業、電子カルテなどの医療情報システム事業、SMO(治験支援)事業にも展開している。受託臨床検査事業ではM&Aも活用して、検査ラボの全国展開や規模拡大、クリニック市場の開拓などを重点戦略として、北海道、本州、九州での子会社再編などで収益構造改善も推進している。

 5月13日に発表した前期(13年3月期)連結業績は、前々期比2.6%増収、同25.3%営業増益、同33.5%経常増益、同55.0%最終増益だった。臨床検査事業では競争激化などで受託価格が弱含みだったが、クリニック市場の開拓、受託数量の増加、子会社再編による収益改善、前期計上の一時的費用の一巡などが寄与した。食品衛生検査事業も、ノロウイルス検査など腸内細菌検査の受託数量増加、食品衛生コンサルティングの新規受注などで好調に推移した。

 今期(14年3月期)見通しは売上高が前期比2.8%増の973億円、営業利益が同7.0%増の71億円、経常利益が同4.6%増の73億円、純利益が同7.9%増の40億円としている。競争激化で受託価格が下落する見込みだが、今期は診療報酬改定がなく、新規顧客開拓や経営効率化などで好業績が期待されるだろう。なお配当予想は前期と同額の年間40円(第2四半期末20円、期末20円)とした。

 株価の動きを見ると、2400円~2600円近辺のボックスレンジから上放れる形となり、5月8日には年初来高値の2740円まで上値を伸ばした。その後も高値圏で堅調に推移して上値を窺う動きを強めている。5月20日の終値2618円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS188円36銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は1.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2389円83銭で算出)は1.1倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形であり、高値圏でのボックス展開から上放れの動きを強めている。テクニカル面での過熱感はなく09年12月の高値2930円が視野に入りそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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