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パイオニア、関西電力、シチズンHDなど/本日の注目個別銘柄(5月14日)
[本日の注目個別銘柄]
<6773> パイオニア 293 +60
大幅高。前日の引け後には、決算と第3者割当増資の実施を発表している。決算数値に関しては、実績値、今期予想ともに、ほぼ市場想定並みの水準でサプライズは乏しいもよう。一方、NTTドコモ<9437>との資本提携、三菱電機<6503>との資本提携強化を発表、株式価値は14%程度希薄化するが、財務体質の強化、事業領域の拡大につながるとの見方からポジティブな反応が先行している。シャープ<6753>の保有株なども思惑視され、今後も提携策が強化される可能性はあるとの見方。
<9503> 関西電力 1417 +164
大幅高。野村では投資判断を「リデュース」から「ニュートラル」に格上げ、目標株価も660円から1190円に引き上げている。15.3期までには大飯3・4号、高浜3・4号の再稼動は可能で、株価の下落リスクは低下したと考えているもよう。原発再稼働が遅れても、費用執行の大規模な繰延などで14.3期は黒字化達成の可能性、株価の下振れリスクは限定的とも。なお、野村では九州電力<9508>も同様に格上げしている。
<7762> シチズンHD 651 +4
朝方は買い優勢。前日に決算を発表、今期の大幅増益見通しが買い材料につながっている。前期営業利益は115億円で前期比30%減益、今期は190億円で同65%増益に。実績値や今期予想は想定線とみられるが、1ドル=90円、1ユーロ=120円の為替前提であり、保守的とも受け止められる状況に。また、前期実績の8円配当に対して今期は10円と増配を計画していることもポジティブ材料に。
<9766> コナミ 2568 +279
急伸。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げしており、評価材料につながる状況のようだ。目標株価も1900円から2800円に引き上げ。先に発表した会社側の今期業績ガイダンスは保守的として、会社予想の営業利益270億円に対して三菱UFJでは380億円と予想。また、カジノ関連企業としても注目できるとしている。
<6310> 井関農機 370 -21
急落。前日に発表した決算内容が嫌気されている。前期営業利益実績は51億円で前期比22%増益、従来予想の55億円を下振れる着地。1-3月期は営業赤字となる格好に。今期は55億円で同7%増益だが、四季報予想の67億円などは大きく下回っている。なお、今週末は安倍首相が成長戦略の第2弾を発表予定、農業強化策への期待などは目先高まりやすいが。
<1882> 東亜道路工業 495 -24
下げ目立つ。前日に決算を発表、実績は先の上方修正値で着地したが、今期営業利益は29億円で前期比34%減益見通し、業績予想は保守的とみられるものの、足元の好決算評価で株価は高値圏にあったため、利益確定の動きが優勢となっている。道路株では大林道路<1896>も今期の2ケタ減益見通しを前日に発表している。
<5702> 大紀アルミ 298 +80
急伸でストップ高まで。前場に発表した決算がポジティブサプライズにつながる形のようだ。前期実績は先の下方修正値水準で着地しているが、今期は予想以上の大幅増収増益の見通し。営業利益は29.4億円で前期比6.4倍と予想。四季報予想の11億円などを大幅に上回る水準。大手需要先である自動車メーカーの生産回復を背景に、同社製品需要も緩やかな回復が見込めるとの見方。
<9501> 東京電力 522 +80
出来高2位でストップ高と活況。個別での材料は見当たらないものの、電力株全面高の流れのなか、短期資金の値幅取り商いの対象になっていると観測される。電力株高に関しては、先週末の報道で自民党が参院選公約案に原発再稼働を明記と伝わっていることのほか、野村が九州電力<9508>や関西電力<9503>の投資判断を格上げしていることが手掛かり材料とされているようだ。
<8508> Jトラスト 3550 -645
急落で一時はストップ安。株主割当増資を実施して1000億円を調達すると報じられている。既存株主に割り当てる新株予約権の行使価額は1800円程度になる見通しとされている。増資に応じない株主にとっては株式価値の希薄化につながるため、株価が高値圏にあることからも、利食い売りが先行する格好に。
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