パナソニック、三菱マテリアルなど/本日の注目個別銘柄(5月13日)

2013年5月13日 16:34

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記事提供元:フィスコ

[本日の注目個別銘柄]

<6752> パナソニック 806 +57

大幅高で年初来高値を更新、2011年10月以来の800円台を回復へ。円安の進行など外部環境の改善が続いていることに加えて、先週末に決算を発表しているが、ポジティブに受け止められる状況となっている。前期営業利益は1609億円で前期比3.7倍となり、従来予想の1400億円を上振れる着地となった。今期は2500億円、中計での計画目標線上だが、前期実績の上振れなどから、達成確度は高まり、むしろ上振れ期待が高まる格好のようだ。テレビ・パネル事業や半導体事業の赤字縮小が今期増益見通しの主因となる。

<7201> 日産自動車 1111 +48

買い優勢。先週末に決算を発表、営業利益は5235億円で前期比4.1%減益、従来予想の5750億円を下回り、自動車大手7社の中では唯一の減益決算となった。今期は同16.5%増益の6100億円の見通しだが、中国合弁会社の連結方法変更の影響があり、従来ベースでは同34%増の7000億円となる。市場コンセンサスの7700-7800億円レベルを下回るが、足元での急速な為替円安進行を背景に、目先の悪材料出尽くし感が先行する流れともなっているようだ。

<6326> クボタ 1671 +237

大幅高。先週末に発表した決算が好感されている。前期営業利益は1132億円で前期比7%増益、従来予想の1070億円を上回る着地となっている。今期は1600億円で同41%増益の見通し、1400億円程度であった市場コンセンサスを上回る。保守的な傾向が強い同社にあって、期初から市場想定を上回る見通しを発表したことで、ポジティブな反応が強まる格好になっている。

<5711> 三菱マテリアル 340 +48

急伸。先週末に発表した決算が好感されている。前期経常利益は75.1%増益の744億円で従来予想の700億円を上回る。今期は800億円で7.5%増益の予想、コンセンサスは770億円レベルであったと見られる。海外鉱山からの大幅な配当金減少を織り込みながらも、増益をキープする見通しであることを評価へ。セメントや超硬工具の拡大が収益を貢献する見通しに。

<4708> もしもし 1185 -226

下落率トップで一時ストップ安。先週末に決算を発表しているが、今期の大幅減益見通しが嫌気される格好に。前期営業利益は46.7%増益の132億円、従来予想の126億円を上回る。一方、今期は51.5%減益の64億円、四季報予想の129億円レベルなどを大きく下回るネガティブサプライズに。会社計画は保守的な傾向が強いが、今期は官公庁向けのバックオフィス業務や公益向け大型スポット業務などの終了の影響が大きくなるもよう。

<6932> 遠藤照明 3600 -700

ストップ安比例配分。先週末に発表した決算内容がネガティブサプライズに。前期営業利益実績は72.4億円で前期比74.5%増益だが、従来計画82億円は下振れる着地となった。一方、今期は81.5億円で同12.6%増益、従来の前期予想にも達しない水準となっている。LED照明の普及拡大を背景に急成長期待が高かったが、人件費増や円安のマイナス影響などが響く形に。なお、UBSでは投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げしているもよう。

<6373> 大同工業 220 +50

ストップ高と急伸。先週末に決算を発表、今期営業利益は19億円、前期比2.7倍と大幅増益の見通しを示しており、ポジティブなインパクトが強まっているもよう。四季報予想では10億円であった。2008年3月期以来の水準にまで拡大の見通し。PBRは0.6倍台に過ぎないことから、水準訂正狙いの動きが一気に強まる格好へ。

<7014> 名村造船 720 +100

ストップ高比例配分。先週末に発表した決算内容がポジティブなインパクトを与えている。前期営業利益は従来予想の120億円を上回る135.5億円、前期比16%増益で着地、今期は180億円で同33%増益の見通し。四季報では大幅減益となる50億円の予想であっただけに、サプライズが強まる状況へ。

<7915> 日本写真印刷 1888 -298

大幅安。先週末に決算を発表、前期の営業損益は67.8億円の赤字、従来予想の84億円からは赤字幅が縮小した。一方、今期は40億円の黒字に転換する見通しだが、市場予想の70億円レベルには達せず。設備増強効果に伴う大幅な増収は織り込まれていたが、販売価格の下落は想定以上といった見方に。決算前に期待感も高まっただけに、失望感が優勢となっている。

<2432> DeNA 2297 -75

さえない。1-3月期に続き、4-6月期も前四半期比営業減益の見通しを示し、先週末は急落となったが、本日も売りが優勢の展開となっている。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も3200円から2700円に引き下げている。第4四半期のモバコイン国内消費の減速は想定外でネガティブと指摘、今期は通期で2ケタの営業減益を予想しているようだ。

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