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三菱重工など、トルコ原発初号機を2023年に運転開始へ
三菱重工業は、トルコが推進する原子力発電所プロジェクトに関して日本が優先交渉権を獲得したことを受け、同プロジェクトへの取り組みを加速する。
先週トルコを訪問した安倍晋三首相は5月3日、同国のエルドアン首相との首脳会談に臨み、シノップ原子力発電所プロジェクトの推進ならびに関連産業の育成や発展に両国が協調して取り組むことを政府間で合意した。
同プロジェクトでは、三菱重工と仏アレバ社の合弁会社であるATMEA社(2007年設立、本社:パリ)が開発した最新鋭の炉型であるATMEA1の採用を前提にしている。
同プロジェクトは、黒海沿岸のシノップ地区に4基(出力合計440万kW規模)の原子力発電所建設を計画しているもので、三菱重工のほか、伊藤忠商事、仏GDFスエズ、トルコ発電会社(EUAS)などで構成される国際コンソーシアムでの対応を予定している。初号機の運転開始は同国の共和制発足100周年に当たる2023年を目指している。
ATMEA1は出力110万kW級の加圧水型原子炉(PWR)で、三菱重工と仏アレバ社合計で130基にのぼるプラント建設実績と実証済みの技術を集大成した、非常に信頼性の高い第三世代プラスの炉型。すでにフランス原子力安全規制当局から基準適合の評価を得ている。
ATMEA1は現在、ヨルダン、ブラジルなど十数ヵ国において商談を進めているが、今回のトルコでの採用を受け、三菱重工はさらにグローバル展開を加速し、事業の拡大を図っていく。
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