トヨタ評価に関心、中国関連やIT関連への物色に期待/オープニングコメント

2013年5月9日 10:03

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記事提供元:フィスコ

[オープニングコメント]

08:39JST トヨタ評価に関心、中国関連やIT関連への物色に期待

 8日の米株市場ではNYダウが連日で最高値を更新。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大証比110円高の14370円となった。東京市場はこれを引き継ぐ格好から買いが先行するとみられ、日経平均はギャップ・アップで始まることになろう。その後は8日大引け後に決算を発表したトヨタ<7203>などの動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。

 トヨタは2014年3月期の連結営業利益が前期比36.3%増の1兆8000億円になる見通しだと発表。見通しについては報道等によって伝えられていたため想定内だが、想定為替レートは1ドル90円、1ユーロ120円であり、業績上振れ余地はある。改めて評価した買いが続くようだと、他の輸出関連などへの見直しに向かわせる格好となり、日経平均を押し上げることになろう。

 また、中国の4月の貿易統計が発表され、日本との貿易額は、ほぼ2012年並みの水準に持ち直した。日中貿易の改善を背景に、機械、商社など中国関連への見直しが期待される。中国関連は尖閣問題や中国景気の不透明感から買い手控えられていたため、出遅れ感がある。日経平均は2008年6月高値を射程に捉え、いったんは達成感が意識されやすく、物色の流れもより出遅れている銘柄やセクターにシフトしやすいだろう。

 そのほか、IT関連への物色も期待される。社会保障・税の共通番号(マイナンバー)法案が9日に参院を通過する予定。厚労省は一般用医薬品のネット販売について、全種類を認める方向で最終調整に入った。さらに、自民党は安倍政権が6月に示す成長戦略に盛り込む、情報通信技術(ICT)政策の党方針案を固め、サイバー攻撃に対抗する「情報セキュリティ庁」創設など、IT関連への材料は豊富である。

 なお、8日のNY市場でダウ平均は48.92ドル高の15105.12、ナスダックは16.64ポイント高の3413.27。ADRの日本株はブリヂストン<5108>が軟調な他は、トヨタ<7203>、三井住友<8316>、キヤノン<7751>、コマツ<6301>、京セラ<6971>など、対東証比較(1ドル98.93円換算)で全般堅調だった。

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