東芝、富士フイルムなど/本日の注目個別銘柄(5月8日)

2013年5月8日 16:22

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記事提供元:フィスコ

[本日の注目個別銘柄]

<6502> 東芝 512 -27

売り優勢。業績観測報道がネガティブ視される格好に。前期営業利益は横ばいの2000億円程度になり、会社計画を約600億円下回ったと伝わっている。また、今期は3割増の2600億円程度になる見通しと。市場コンセンサスは会社計画並みの水準であったほか、今期は3500億円レベルのため、想定線には大幅未達の格好となっている。過去の同社に関する業績観測報道の確度は高いと指摘されており、想定以下の今期業績見通しに失望感が先行する状況へ。

<6753> シャープ 369 +22

買い優勢。ポジティブなニュースフローが複数観測されており、手掛かり材料につながる格好のようだ。主力2行が追加融資枠1500億円を設定と伝わっているほか、アップルの次期iPhone向け液晶パネルを来月にも量産との報道、2015年度の営業利益目標を1300-1400億円で検討するとの報道が相次いで伝わる。先行き不透明感が一段と薄れる展開にも。

<4651> サニックス 780 +20

連日の急伸。前日に4月の月次動向を発表、買い材料視される状況となっている。月次売上高は前年同月比107.9%増、16ヶ月連続でのプラス成長を記録へ。前月は3ヶ月ぶりに増収率が2ケタに低下したものの、再度前年比倍増ペースに回帰へ。来週発表予定の決算に対する期待感も高まる形か。

<4901> 富士フイルム 2375 +237

大幅高。シティでは投資判断「1」を継続、目標株価を2100円から2400円に引き上げており、評価の高まる展開になっているようだ。PBR0.5倍の水準からは、ダウンサイドよりアップサイドの方が大きいと判断している。株式市場の期待値は依然として低いが、収益性改善に向けた取り組みの進展や成果が見えれば、見直しのタイミングも到来すると。また、バイオ関連としての側面なども手掛かりに。

<1813> 不動テトラ 201 +10

急伸。前日に業績予想の上方修正を発表、最終利益は従来予想の5億円から12.8億円にまで増額修正。第3四半期までの進捗率からみても、ポジティブなインパクトが強いようだ。ブロック事業における採算改善、持分法適用会社である日特建設<1929>の業績上方修正などが上振れの背景に。ピーエス三菱<1871>なども含めて、インフラ関連銘柄の収益上方修正が昨日は目立っていた。

<3730> マクロミル 1670 +189

大幅高。前日に第3四半期の決算を発表、累計最終利益は19.6億円で前年同期比44%増益、通期計画に対する進捗率は94%に達している。野村では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を1450円から1780円に引き上げへ。利益率の高い主力の自動調査の順調な拡大などを評価へ。

<4028> 石原産業 97 +4

急伸、一時2011年10月以来の100円台回復。前日に発表した上方修正が手掛かり材料、通期営業利益は従来予想の18億円から28億円に、最終損益は8億円の赤字から一転して9億円の黒字に増額修正へ。円安進行に伴う為替差損益の大幅な改善が上方修正の背景に。第3四半期決算発表時に続いての大幅上方修正となる格好に。

<2531> 宝HLD 1316 +300

ストップ高。前日に引き続き、新興市場ではバイオ関連株の活況が続いており、なかでも中心格となっているタカラバイオ<4974>は3日連続のストップ高に。同社はタカラバイオの70.8%を保有する筆頭株主であり、含み益の拡大期待などがはやされている。4月23日以降の8営業日で、同社の含み益は約2000億円拡大する状況に。

<2331> 綜合警備保障 1865 +252

決算発表を受けて後場は急伸。前期営業利益は118億円で9%増益、従来計画の125億円を下回る着地に。一方、今期は182億円で同54%増益の見通し、市場予想の140億円、四季報予想の135億円などを大幅に上回る予想となり、ポジティブなサプライズが広がる状況にも。なお、前期年間配当金は25円、前期実績の20円、従来予想の22円との比較では増配となる格好に。

<3064> MonotaRO 3025 +325

一時ストップ高。いちよしではレーティングを「B」から「A」に格上げ、目標株価を2000円から3200円に引き上げている。足元では利益率が想定を上回って推移しているほか、大企業の購買管理システムとの連携の予想以上の進展は、中長期的な成長牽引役として捉えるべきと指摘。今・来期、再来期と、営業増益率は50%以上の水準を予想しているもようだ。

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