シャープ、東京エレクなど/本日の注目個別銘柄

2013年5月1日 16:44

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記事提供元:フィスコ

[本日の注目個別銘柄]

<6753> シャープ 321 -17

さえない。前期の最終赤字が5000億円規模となり、従来予想の4500億円から拡大したもようと報じられている。生産設備の減損処理や和解金支払いに備えた引当金などを計上する。今期の固定費削減などにはつながるものの、バランスシートリスクへの警戒感が強い中、自己資本比率の一段の低下を懸念する動きが先行へ。

<8035> 東京エレク 4785 -205

売り先行。前日に決算発表、実績営業利益は125億円で前期比79%減益、先の上方修正値水準での着地となっている。一方、今期は180億円で同43%増と大幅増益の見通しに。コンセンサスは200億円以上であったと見られ、ネガティブな反応につながっているようだ。一方、1-3月期半導体製造装置受注高は1082億円、市場予想を200億円以上上回るものとなっており、会社予想は保守的との見方も。

<9010> 富士急行 1065 +150

ストップ高。富士山が、ユネスコの諮問機関から世界遺産の登録を求める勧告が出たと報じられている。世界遺産に登録されることで、観光客の一段の増加、地域の活性化なども想定される状況に。つれて、山梨県を地盤とする同社にも、鉄道需要の増加やレジャー施設への波及効果などが期待される格好のようだ。

<6988> 日東電工 6170 -230

売り先行。前日に決算を発表している。営業利益は687億円で前期比21.6%増益、今期は960億円で同39.8%の増益見通しとなっている。前期実績は従来予想720億円を下振れる着地となっており、今期予想も1000億円レベルの市場予想を若干下回るものとなっている。好決算期待は高かったため、前期の下振れ着地をマイナス視する動きのほか、短期的な達成感も強まる状況とみられる。

<6104> 東芝機械 509 -86

下落率トップ。前日に発表した決算が弱材料視される展開に。前期営業利益は80億円で前期比8.5%増益、従来想定線上での着地となっている。一方、今期は55億円で同」31.6%減益の見通し。想定外の減益見通しに失望感が先行する状況へ。足元の受注低迷の影響が今期業績に影響する格好のようだ。工作機械業界では、牧野フライス<6135>も今期は大幅減益の予想。

<6727> ワコム 516000 +70500

ストップ高と大幅上昇。前日に発表した好決算、並びに株式分割の実施が好材料視されている。前期営業利益は79億円で前期比95%増益、事前予想水準での着地に。今期は114億円で同44%増益の見通し、ほぼ市場予想並みの水準に。野村では、目標株価を42万円から53.8万円に引き上げ、ブランド事業の新製品離陸にも注目と。なお、1:400の株式分割、単元株制度の採用などで、最低投資金額は実質4分の1にまで低下することになる。

<3630> 電算システム 2271 +400

ストップ高比例配分。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は2.8億円で前年同期比96%増益となり、上半期予想3.9億円、同12%増益に対する進捗率は73%にまで達している。好決算に加えて、1:2の株式分割実施も発表しており、流動性の向上なども想定される状況へ。

<3341> 日本調剤 3070 +500

ストップ高比例配分。前日に決算を発表、前期実績は32億円で前期比41%減益、ほぼ従来予想線上での着地となった。一方、今期は69億円で同2.1倍と急拡大の見通し、四季報予想の52億円なども大幅に上回り、ポジティブなインパクトが先行する形のようだ。PER水準などには一気に割安感も台頭する格好へ。

<4549> 栄研化学 1888 +281

一時ストップ高と大幅高。みずほ証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価を従来の1760円から2070円に引き上げへ。決算説明会においては、鳥インフルエンザAウイルスを検出できる遺伝子検査用プライマーセットを開発、国立感染症研究所で評価中であることなどが報告されているもよう。また、便潜血検査がベルギーの大腸がんのスクリーニング検査に採用が決まったとも。

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