【編集長の視点】TDKは業績続伸も市場予想を下回りADR安も響いて急続落

2013年4月30日 10:20

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  TDK <6762> は、200円安の3340円と急続落している。連休前の26日大引け後に3月期決算を発表、前期業績は、今年1月の再下方修正値を売り上げ、営業利益で上ぶれ、純利益で下ぶれてし、今期業績の大幅続伸を予想したが、市場コンセンサスを下回っており、4月25日につけた年初来高値3665円水準で利益確定売りが増勢となっている。同社ADR(預託証券)が4月26日の米国市場で反落、29日に小反発したが、それでの29日の終値が、26日の東京市場の終値に対して20円安(円換値)で引けたことも、リスク・オフ材料となっている。

  前期業績は、売り上げが、1月の再下方修正値より165億円、営業利益、継続事業税引前純利益が、各26~48億円上ぶれたが、純利益が、8億円下ぶれ、11億9500万円(前々期は24億5400万円の赤字)と黒字転換幅を縮めた。スマートフォン、タブレット型端末向けの電子部品需要の続伸とPC向けハードディスクドライブの減産が綱引きするなか、為替レートが、前々期に対して対ドルで5.0%の円安となって対ユーロの1.8%の円高を吸収して売り上げが約324億円、営業利益が約41億円上ぶれ、タイの洪水に伴う受取保険金約67億円を計上したことが要因となった。純利益は、税効果の影響で税金費用が増加して黒字転換幅を縮めた。今期業績は、通期平均為替レートを1ドル=90円、1ユーロ=118円と想定して連続の増収増益を予想したが、純利益130億円(前期比10.8倍)は、市場コンセンサスを約170億円下回る。

  株価は、今年1月の前期業績の再下方修正・再減配を嫌って年初来安値3050円目前の3095円まで300円安し、日銀による「異次元の金融緩和」、一段の円高進行で年初来高値まで倍返しした。再度の下値確認が続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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