【株式評論家の視点】鹿島建設は東北での強固な基盤が強み、GM方式の受注増にも注目

2013年4月24日 10:37

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  鹿島建設 <1812> がぐんとストライドを伸ばし、勢いをつけて新展開に踏み込んできた。ここ急騰が目立っていた不動産株がさすがに利食い優先の動きとなり、同様の視点で建設株に人気が回ってきた格好だ。建設株では長谷工コーポレーション <1808> が4月2日の80円から4月23日の167円まで、3週間で株価倍増という華々しい上げを演じ、鹿島建設に相対的な割安感も指摘されている。

  1月11日の高値299円を起点とする調整相場は4月2日の247円で大底入れを果たした。そこから反転相場に転じてきたが、4月23日に324円とマドを開けて急騰、3ヶ月にわたるもみ合いを放れ、今後、上昇エンジンがパワーアップに向かう可能性が強そう。同社は東北地方に強力な地盤を持ち、復興需要の取り込みに期待が大きく、選別買いのポイントになっている

  工事の採算悪化で建設各社の前2013年3月期の業績は決して芳しいものではない。同社の場合も、海外土木工事と国内建築工事の一部で採算が悪化したため前3月期は営業利益150億円と、前々期比49%の大幅減益に見舞われた模様だ。

  復興工事の発注が遅れる傾向にあるなか、同社は宮城県女川町においてコンストラクション・マネジメント(CM)方式による工事受注を獲得した。CM方式は、被災地における公共工事の発注や調整、施工管理などをゼネコンなどに一括で委託する方式。宮城県、岩手県で複数の工事が既に発注済みで、この新方式では工期短縮やコストの圧縮が可能になるほか、ゼネコン側にとっても調査から設計・施工管理、発注などを一括で行えることで、コストを抑制することができる。

  海外の好調も加わり、今2014年3月期は営業利益320億円と前期の150億円から急回復する見通しにある。今期の1部当たり利益は20円がらみが予想され、復興需要がロングランで寄与してくることを考えると、PERの出遅れが意識されるところだ。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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