陸前高田市のデジタル式防災行政無線システムが本格稼働、富士通ゼネラルが納入

2013年4月11日 15:34

印刷

 富士通ゼネラルは、岩手県陸前高田市へ同市として初めてとなるデジタル式の防災行政無線システムを昨年末に納入したが、同システムが本格的に稼働したと、11日発表した。

 同システムは陸前高田市の「防災行政無線復旧事業」の一環として導入されたもの。事業費総額は約7.3億円で、同システムの導入により同市では『復興のまちづくり』の基本構想のひとつ「災害に強い安全なまち」づくりを進めていく。

 防災行政無線システムは、地震等の大災害時に、地域住民の生命を守るため市町村が地域住民に対して災害警報を直接伝達する手段で、迅速かつ一斉に通報し避難を促す。また、平常時には火災予防、交通情報、気象情報、盗難・防犯の警戒情報など各種行政情報を提供する。

 陸前高田市では、震災前より『市民全員に対していち早く確実に一斉に情報提供できる唯一の手段』として防災行政無線システムを運用しており、災害時における早急な復旧に加え、さらなる住民サービスの向上を目指して、今回同市としては初めて、デジタル式の防災行政無線システムを導入した。

関連記事