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改善・改革活動「6重苦の解決待ったなし」
■「6重苦の解決待ったなし」
最近、製造業の「6重苦(円高、株価低迷等)」の話が新聞紙上で良く出ます。先日もトヨタの豊田章男社長が「6重苦の解決待ったなし」とのコメントが日本経済新聞にでていました。
「6重苦」の解決は日本の製造業に取って重要な解決課題だと思いますが、この解決を待っているだけではなく、企業側にも、すべき課題が多々あると思います。
コンサルティングをしていると、中堅・中小企業の中には相変わらず、高度成長時代の成功体験が染み付き、時間がたてば何とかなるというような、気楽な考え方で経営者も、社員も仕事をしているように感じる場面が多々あります。
■「何もせずに失った20年」である
将来のビジョンを設定し、中期的な経営計画を立案する事を嫌がる。過去からの仕事の仕方を変えようとする抵抗勢力が発生する。人事ローテーションをしようとすると嫌がる。改善活動はおざなりというような、現状肯定型の思想が蔓延している組織体が多く見受けられます。
最近は大手でも、破綻し、やっと再上場した日本航空、政府系のファンドの支援を受けたルネサスというように自力で改善ができずに国、銀行等に助けられた企業が多く発生しています。
バブル崩壊の1990年以降、失われた20年とよくいわれますが、失われたのではなく、企業が自ら何もせずに、失った20年ではないかと思います。
経営は環境変化適応業であり、何もせずにいると、企業はいずれ、死に体に成ることを肝に銘じて、グローバル化の波にのまれないように、積極的に改善・改革を進めていく事が必要と感じます。
我々の仕事も、この改善・改革を側面から支援していく重要な仕事ではないかと常々考えています。
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