相場展望 8月3日号 米国株:AI・半導体株相場の終焉迫る? 7月半導体株(SOX)は▲20.6%下落 日本株:7/31の大幅高は「無理筋の上げ」だった、夏枯れ相場に備えを

2026年8月3日 19:14

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■Ⅰ.米国株式市場

●1.NYダウの推移

●1)7/30、NYダウ+613ドル高、52,208ドル(日経新聞)

・7/30の米国株式市場でNYダウは前日比+1.18%高と、大幅に反発して終えた。7/29に決算発表したマイクロソフトが大幅に上げ、NYダウを押し上げた。下げが続いていた半導体関連にも買いが入った。

・マイクロソフトは一時+17%上げた。人工知能(AI)向け需要が強く、2026年4~6月期決算では売上高などが市場予想を上回った。2027年6月期通期のフリーキャッシュフロー(純現金収支)が黒字を維持するとの見通しを示し、AI投資回収を巡る過度な懸念が後退した。

・市場では、「主要なAI関連銘柄が上昇するトレンドがいったん戻ったようだ」との声が聞かれた。成長を牽引するクラウドサービスなどへの期待から、7/30夕に四半期決算を発表するアマゾンも買われた。

・半導体関連株も高かった。NYダウの構成銘柄ではないが、半導体製造装置大手のラムリサーチが大幅高となった。7/29発表の四半期決算見通しが市場予想を上回り、買いが膨らんだ。アプライドマテリアルズ(AMAT)やマイクロン・テクノロジーといった他の関連株にも買いが入った。

・原油価格の下落も株式相場の支援材料となった。中東の緊張感の高まりは続くものの、米国原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近9月物は前日比▲1.0%安の1バレル=83.59ドルで終えた。

・NYダウは前日に6月中旬以来の安値を付けたほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も4月下旬以来の水準に下落していた。7/30は主力株の一角を買い直す動きも出やすかった。

・そのほかのNYダウの個別銘柄では、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェース、アメリカン・エキスプレスが高かった。ボーイングとキャタピラーも買われた。半面、セールスフォースやトラベラーズ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は売られた。

・ナスダック総合株価指数は前日比+2.77%高と、7営業日ぶりに大幅反発した。

●2)NYダウ+276ドル高、52,485ドル   (日経新聞)

・7/31の米国株式市場でNYダウは前日比+0.53%高と、続伸して終えた。前日に決算を発表したアマゾンが大幅高となった。他のハイテク大手にも買いが入り、株価指数を押し上げた。

・アマゾンは一時、前日比+約16%上昇した。7/30発表の2026年4~6月期決算で売上高と営業利益が市場予想を上回った。主力の北米事業が好調となり、クラウド事業も高い伸びを示し、好感した買いを集めた。人工知能(AI)投資の収益化を巡る過度な懸念が薄れ、AI投資に積極的なアルファベットとマイクロソフトも買われた。

・市場では「ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)の決算発表を通過した月末とあって、今月軟調だったハイテク株の売り持ちを縮める動きが活発となった」という。

・一方、アップルは大幅に下げた。前日発表の2026年4~6月期決算はスマートフォン販売が好調で増収増益だったが、7~9月期の売上高見通しが市場予想に届かなかった。半導体メモリー高が収益を圧迫するとの懸念が強く、売りに押された。

・NYダウは午後には米国長期金利の上昇に伴い伸び悩む場面もあった。10年物米国債の利回りが一時、前日比+0.07%高い(債券価格は安い)4.74%と2025年1月以来の高水準を付けたことで、株式の相対的な割高感が意識された。中東情勢は引き続き不透明で、米国原油先物相場は上昇しため、積極的に投資リスクを取りにくい雰囲気もあった。

・巨大ハイテク株以外のNYダウの構成銘柄では、シスコシステムズやセールスフォース、メルクが買われた。7/31発表した四半期決算が市場予想を上回ったシェブロンも高い。一方、ボーイングやナイキ、シャーウィン・ウィリアムズは売られた。コカ・コーラとアムジェンも安かった。

・NYダウは月間で+165ドル高だった。上昇は4ヵ月連続。

・ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比+1.00%高と続伸した。前日に売られたメタプラットフォームズが上昇した。マーベル・テクノロジーやアプライドマテリアルズ(AMAT)など半導体関連株の一角も買われた。

・ナスダック指数は月間では2ヵ月連続で下落した。下落率は▲3.2%と、3月以来の大きさだった。6月まで相場を牽引してきた半導体・メモリー関連銘柄が軒並み大きく下げ、株価指数を下押しした。

・主要な半導体関連で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は月間で4ヵ月ぶりに下落した。下落率は▲20.6%となり、2008年10月以来の大きさとなった。


●2.米国株 : AI・半導体株相場の終焉迫る? 7月の半導体株指数(SOX)は▲20.6%下落

●1)AI・半導体株相場の終焉迫る? 7月の半導体株指数(SOX)は▲20.6%下落

⑴人工知能(AI)の過剰設備投資への懸念

⑵AI企業で、勝ち組・負け組の選別が始まる

⑶AI企業のデフォルト保証コストが急上昇
・テクノロジー企業の債務不履行に備えた保証コストが大幅に上昇した。
 ・オラクルのデフォルト保証コストは、今週に数年ぶりの高水準に達した。

●2)7/31の米国株相場の銘柄で特筆すべき事項

・アマゾン株価は+14%急騰、AWS事業売上高が+37%増と業績を牽引。
・マイクロソフト株価は+15%急騰。
・アップル株価は▲7.4%安、半導体やメモリーの供給制約が成長を圧迫するとの見方。
・メタプラットフォームズ株価は急落。

●3)中国企業がAI・半導体関連で、追い上げが急

⑴ムーンショットAI(月之暗面)・・AIを安価に提供、米国AI企業にとって脅威
・資金調達で企業評価額350億ドルとされ、当初目標10~20億ドルを上回る35億ドルを調達した。
・香港上場を控え、評価額は500億ドルに増加。
⑵長鑫科技集団(CXMT)・・メモリーDRAM最大手、大規模設備投資を画策
・上海証券取引所に新規上場し、巨額の資金調達を成功させた。
・資金調達で増産投資を拡大⇒米国市場では市場価格の悪化不安がくすぶる。
・DRAMはマイクロン、サムスン電子、SKハイニックスが市場の約90%を握る。CXMTはこの3強を脅かす強力な対抗馬として浮上している。
・アップルが採用の可能性。
⑶上海宇量昇科技術・・半導体の深紫外線(DUV)露光装置製造を始めた
・オランダASMLの製品に取って代ることが可能。
・生産は今年5台、2027年は20台を計画。

●4)スペースX、株価下落が止まらない

⑴スペースXの株価推移
・6/12160.95ドル   新規上場、公募価格135ドル
 6/16 201.80最高値
 7/07 149.47ナスダック100の採用日   
 7/17  123.99   公募価格135ドル割れ
 7/31   108.37  最高値比▲46.3%安、公募価格比▲19.7%安

⑵米国株相場への悪影響が懸念される
 3.米国4~6月GDPは前年同期比+1.5%増と予想下回る、6月PCEコア価格指数は+3.3%と予想通り
1)米国6月個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比+3.7%上昇した。   (共同通信)
5月は+4.1%上昇したが、6月は上昇ペースが鈍化し、予想と同水準だった。

●4.NYダウ7/29、▲1,153ドル安、①インフレ対応懸念や②原油価格の上昇を受け  (朝日新聞)

1)ただし、7/30は+613ドル高、7/31は+276ドル高と反発した。

●5.米国長期金利急騰、ウォーシュFRB議長に警告、強気発言だけでは不十分 (ブルームバーグ)

1)30年債利回り5.23%近くに上昇、19年ぶりの高水準。
2)インフレ抑制に向けたウォーシュ議長の本気度に、市場は疑問視。

■Ⅱ.中国株式市場

●1.上海総合指数の推移

●1)7/30、上海総合▲23安、3,804   (亜州リサーチ)

・7/30の中国本土マーケットで上海総合指数は、外部環境の不透明感が嫌気される流れとなり、前日比▲0.62%安と反落した。

・中東情勢に緊迫化や、米国金融政策の不透明感などが重しになっている。米国・イランの攻撃応酬を手掛かりに原油相場が急反発し、米国連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて米国長期金利が上昇した。

・米国半導体株安も逆風となっている。人工知能(AI)を巡る巨額投資や、半導体メモリーの生産過剰が警戒されるなか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は▲5.3%安と5日続落した。約3ヵ月ぶりの安値を付けた。

・ただ、株価指数の下値は限定的であった。下半期の経済政策方針や金融政策の方向などを決定する中国共産党中央政治局の月例会議が週内に開催されるとあって、追加の景気刺激策に対する期待感が高まっている。株価指数はプラス圏で推移する場面もあった。

・業種別では、
 半導体などのハイテクの下げが目立つ。
 非鉄・レアアースも冴えない。
 医薬、軍需産業、インフラ建設なども売られた。
 半面、
 消費関連はしっかり。
 エネルギー、自動車、運輸、金融、不動産も買われた。

●2)7/31、上海総合+27高、3,832   (亜州リサーチ)

・7/31の中国本土マーケットで上海総合指数は、中国政府の政策に対する期待感が相場を支える流れとなり、前日比+0.72%高と反発した。

・中国では前日、下半期の経済政策方針や金融政策の方向などを決定する中国共産党中央政治局の月例会議が開催された。会議では、これまでの財政・金融政策の効果を高めると同時に、実効性のある追加対策を適時に検討・導入していく考えが示された。

・また、世界的なテック株高を背景に、本土市場でも関連銘柄に買いが広がった。

・ただ、株式指数の下値は限定的だった。

・中国国家統計局と中国物流購買連合会(CFLP)が本日寄り付き直後に発表した2026年7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2だった。前月実績の50.3と、市場予想の50.1を下回った。景気の拡大・縮小の節目である50を、5ヵ月ぶりに割り込んだ。

・業種別では、
 印刷包装やメディア・エンターテイメントの上げが目立つ。
 電子情報、セラミック、医療器械なども買われた。
 半面、
 農業関連は安い。
 金融、造酒、石油も売られた。

●2.中国、計画した既存インフラ支出は加速へ、大規模な追加景気対策は見送り (ロイター)


■Ⅲ.日本株式市場

●1.日経平均の推移

●1)7/30、日経平均+433円高、61,867円  (日経新聞)

・7/30の東京株式市場で日経平均は前日比+0.71%高と、3日ぶりに反発して終えた。前日の米国株安を受けた売りが先行したが、前日に好決算を発表したアドバンテストが急伸し、人工知能(AI)・半導体株全体に見直し買いが波及した。半導体株比率が高い韓国総合株価指数(KOSPI)に連動する場面が多く、KOSPIが強含んだ場面ではリスク許容度が回復した海外投機筋による日経平均先物への買いが加速し、上げ幅は一時+1,400円を超えた。

・アドバンテストは+10.8%高で終え、1銘柄で日経平均を約+660円押し上げた。日経平均は前日までの2日間で▲3,500円近く下落していたため、短期目線の投資家による自律反発狙いの買いも入りやすかった。7/30朝の韓国サムスン電子の決算内容に安心感が広がったことも、AI関連銘柄や日経平均先物への買いを誘った。

・朝方の日経平均の下げ幅は▲300円を超える場面があった。7/29の米国株式市場でNYダウなど主要株価指数は大幅に下落した。米国とイランの衝突激化や、米国連邦準備理事会(FRB)の金融政策の不透明感から売りが膨らんだ。午後はKOSPIも下落に転じ、東京市場でも主力銘柄の一角に戻り待ちの売りがでて、日経平均は伸び悩んだ。

・東証株価指数(TOPIX)は上げる場面もあったが、▲0.54%安と反落して終えた。JPXプライム150指数も▲0.01%安と、小幅に反落して終えた。

・東証プライムの売買代金は概算で12兆6,645億円、売買高は30億462万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は534と、全体の3割強にとどまった。値下がりは993、横ばいは28だった。

・個別銘柄では、東京エレクトロンやキオクシア、村田製作所が買われた。前日に決算発表をした日立やNECも高い。任天堂も上げた。一方、ソフトバンクG(SBG)やファーストリテイは下落した。野村や大和などの証券株、三菱UFJといった銀行株の下げが目立った。最近買われていたトヨタや日本製鉄が安い。

●2)7/31、日経平均+2,494円高、64,362円 (日経新聞)

・7/31の東京株式市場で日経平均は、前日比+4.03%高と大幅に続伸して終えた。前日の米国ハイテク株高でリスク選好姿勢に傾いた海外勢の買いが、東京市場の人工知能(AI)・半導体関連に強まった。日経平均は+3,500円近くまで上昇し、6万5,000円台に乗せる場面もあった。買い一巡後、日銀の金融政策決定会合を経た後場は、利益確定売りで伸び悩んだ。

・7/30の米国株式市場で主要な半導体関連で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が+8%高となったことから、7/31の東京株式市場では朝方から多くの買い注文が集まった。アドバンテストやソフトバンクG(SBG)が制限値幅の上限(ストップ高水準)まで上昇した。日本・米国で決算発表が本格化するなか、AIに対する過剰投資への懸念が和らぎ、AI・半導体関連にも見直し買いが強まった。韓国総合株価指数(KOSPI)の急伸も、海外短期筋の買いに拍車をかけた面があった。

・決算発表を受け個別株の売買が活発となり、7/30に発表した決算内容が好感された東京エレクトロンが大幅に上昇した。朝方から買い注文が集中した村田製作所は取引時間中の決算発表後も、制限値幅の上限(ストップ高水準)での買い気配のまま値が付かなかった。取引終了後に決算発表を控えるキオクシアはストップ高水準の買い気配が続いた。半面、決算を受けてデンソーや第一三共が急落した。

・昼休み中に日銀の金融政策決定会合の結果が発表され、事前の市場予想通り金利据え置きとなった。据え置きを見込んだ海外短期筋の買いで日経平均は前場に急伸していた面もあり、会合後は利益確定売りが株価指数先物に増えた。日経平均は後場は上げ幅を縮小する展開だった。

・7月の日経平均は、月間ベースで4ヵ月ぶりに下落した。下落率は▲8.13%と、3月以来の大きさだった。

・東証株価指数(TOPIX)は前日比+1.29%高と、反発した。月間では4ヵ月連続の上昇となった。JPXプライム150指数も+0.98%高と、反発して終えた。

・東証プライムの売買代金は概算で10兆1,069億円と、前日から▲2兆5,000億円ほど減少した。売買株数は32億1,466万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は612と、全体の約4割だった。値下がりは922、横ばいは24だった。

・個別銘柄では、TDKやフジクラ、レーザーテクが上昇した。一方、ファーストリテイやKDDI、コナミが下落した。

●2.日本株 : 7/31の大幅高は「無理筋の上げ」だった、夏枯れ相場に備えを


●1)日経平均の日中の動き

⑴7/30の日経平均
前日終値(61,434円)
始値 ▲176  米国株安の流れを受け下落
安値  ▲385 売りが先行
高値 +1,490 アドバンテストと韓国株高、海外投機筋の買い直し
終値  +433 韓国株が下落、戻り待ちの売りで上げ幅を縮めた
(61,867円)

⑵7/31の日経平均
前日終値  (61,867円)
始値  +90 米国半導体株指数が+8%高を受け買い注文
安値  +81 米国ハイテク株高を受け一時+3,000円台
高値 +3,497 海外短期筋がAI・半導体株を買った
終値+2,494  海外短期筋が利益確定売りで上げ幅を縮小
(64,362円)

・終値は高値の71.3%、大幅高にもかかわらず値上がり銘柄数は612と、全体の38.5%に過ぎなかった。大幅上昇も、盛り上げに欠けたといえよう。日経平均の上げも・下げも海外短期筋が牽引した。

●2)日経平均を動かす、寄与上位5銘柄の状況

⑴7/30、日経平均+443円高に占める寄与上位銘柄の寄与額+971円高、占有率2.19倍
銘柄 寄与額  上昇率 株価上昇幅
アドバンテスト   +660円高+10.85%高   +2,735円高
東京エレクトロン  +225  + 4.48 +2,240
TDK+ 33   + 2.39 + 65
ファナック + 27   + 2.49 + 161
キオクシア + 26   + 2.92 +1,120
 合計   +971

・AI・半導体関連株の上昇で、日経平均は+443円高に寄与した。
・逆に言えば、AI・半導体関連株の上昇が無ければ、日経平均はマイナスだった。

⑵7/31、日経平均+2,494円高に占める寄与上位銘柄の寄与額+2,308円高、占有率92.54%
銘柄 寄与額  上昇率 株価上昇幅
アドバンテスト   +1,102円高+16.34%高   +4,565円高
ソフトバンクG   + 513  +13.80 + 638
東京エレクトロン  + 328  + 6.24 +3,260
イビデン  + 201  +21.98 +3,000
キオクシア + 164  +17.72 +7,000
 合計   +2,308

➀プラス寄与上位6~10位は、TDK+99円、フジクラ+91円、ファナック+86円、村田製作所+80円、レーザーテック+58円。 合計+414円。
②プラス寄与1~10位の合計は2,722円。
③値上がり銘柄数は612で全体の39.2%に過ぎず。値下がりは59.1%もあり、全体から見れば一部のAI・半導体関連銘柄の上昇で日経平均が大幅高となった。日経平均は大幅高したが、片寄った少数の銘柄での上昇が目立った。
④7/31は海外短期筋の一人舞台で朝方の買い・その後の利食い売り、多くの銘柄は下落。少数のAI・半導体関連株(アドバンテスト、ソフトバンクG、東京エレクトロン)の急騰が目立つ相場展開が気懸りな点である。
・アドバンテストの1銘柄だけで、日経平均を+1,102円も押し上げた。2番手のソフトバンクGのプラス寄与+513円を含めると2銘柄だけで+1,615円も日経平均を押し上げるという異常さである。

●3)キオクシア

⑴キオクシアの株価推移
株価変動幅  株価(終値)
6/25 最高値  103,850円
7/16~17   ▲20,990円安52,110円
7/21~22   + 12,160円高  64,270円
7/23~29   ▲25,890円安  38,380円
7/30 + 1,120円高  39,500円
7/31 + 7,000円高 46,500円

⑵キオクシア、決算発表7/31(ロイター)
・4~6月期純利益8,421億円、前年同期比+46倍
・4~9月期純利益2兆1,121億円見通し、前年同期比+35倍、データセンター向け需要旺盛
 ・自社株買い8,000億円、株式分割1対3(基準日は9/30、10/1効力発生)

⑶キオクシアの今後の株価見通し
・現在時点では、7/23~29の▲25,890円の下落に対して、反発中である。ただ、反発力が試される状況にある。
・7/30~31の上昇幅は合計で+8,120円高であるが、7/23~29の下げ幅の31.3%しか回復できていない。
・好決算で発表+自社株買い+株式分割と好材料と、反発材料が出た。8/3の11時時点で+4,280円高しているが、それを含めても47.8%と半額にも満たない。
・今後の反発状況をみないといけないが、どうやら自律反発の域どまりに落ち着きそうだ。

●4)日経平均は短期間で上昇・下落と荒い動き続く

⑴日経平均の強弱推移
日経平均上昇・下落幅   日経平均終値
6/22  72,353円
6/23~24   ▲ 3,179円安 69,174
6/25  + 3,191円高    72,366
6/26  ▲3,005円安 69,360
6/29~7/01  + 1,114円高 70,474
7/02  ▲1,741円安  68,733
7/03  + 1,010円高 69,744
7/06~08   ▲ 2,925円安  66,819
7/09~10   + 1,738円高  68,557
7/13  ▲ 1,315円安  67,242
7/14~15    + 1,508円高  68,751
7/16~17    ▲4,610円安   64,141
7/21  + 2,091円高   66,232
7/22  ▲ 116円安   66,115
7/23  + 307円高   66,422
7/24~29    ▲4,988円安 61,434
7/30~31   + 2,928円高    64,362

⑵日経平均の下落・上昇が交互に繰り返される展開が続いている
・下落幅の方が大きく、日経平均の趨勢は「右下がり」の傾向にある。

5)7/31の大幅高は「無理筋の上げ」だった、夏枯れ相場に備えを
 ➀東証プライムの1,558銘柄でみると、値下がり銘柄数が多くを占めている。かたや、AI・半導体関連株は、アップ・ダウンを繰り返しながら弱くなる方向にある。
 ②相場を牽引してきた海外勢が、夏季休暇に入り始めている。
 ③売買出来高をみても減少傾向が見受けられる。
 ④「夏枯れ」相場に備えたい。特に、8月上旬の相場には気を付けたい。


●3.日立製作所、2027年3月期純利益、前年比+12.2%増の9,000億円、AI向け送配電設備が堅調

 (ロイター)

●4.豊田通商、ナミビアでレアアース開発会社設立、JOGMECが最大54.6億円出資(日本インタビュ新聞)


■Ⅳ.注目銘柄(投資は自己責任でお願いします)

・3038 神戸物産   円高の恩恵で業績回復期待
・7309 シマノ業績好調
・7974 任天堂業績堅調
・9843 ニトリ円高で業績向上期待

著者プロフィール

中島義之

中島義之(なかしま よしゆき) 

1970年に積水化学工業(株)入社、メーカーの企画・管理(財務含む)を32年間経験後、企業再生ビジネスに携わる。 現在、アイマックスパートナーズ(株)代表。 メーカーサイドから見た金融と企業経営を視点に、株式含む金融市場のコメントを2017年から発信。 発信内容は、オープン情報(ニュース、雑誌、証券リポート等々)を分析・組み合わせした上で、実現の可能性を予測・展望しながらコメントを作成。http://note.com/soubatennbou

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