【編集長の視点】1stHDはMBO価格にサヤ寄せしストップ高買い気配

2013年4月8日 10:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  1stホールディングス <3644> (東2・監理)は、寄り付きから買い気配値を切り上げ100円高の710円買い気配とストップ高して急反発、2月25日につけた年初来高値648円を更新している。前週末5日大引け後に同社の内野弘幸社長が、100%の株式を保有するモノリスホールディングス(東京都千代田区)が、同社株式を公開買い付け(MBO)すると発表、MBO価格880円へのサヤ寄せ思惑を高め売り買い差し引き3500万株超の大量の買い物が殺到している。

  MBOそのものは、株価にはポジティブ・サプライズとなっているが、4月3~4日開催の日銀金融政策決定会合では、異次元の金融緩和策が打ち出され、黒田東彦総裁が、資産価格のプレミアムに働き掛けるとした発言に対しては、株式を非公開化する皮肉な展開となっている。また同社は、東証第1部指定替え銘柄の有力候補としてノミネートされてきており、この面ではネガティブ・サプライズとなっている。

  MBOは、同社の展開している帳票及びアプリケーションソフトウェアが、近年のクラウド技術の進展で、エンドユーザーの企業のソフトウェアの利用が従来のようにハードウェアを含めて初期投資負担や保守コストを負担する方式から、クラウドプラットフォームを利用する方式に変化、このクラウド時代の本格化に対応、意思決定の迅速化や実行力を強化して新製品の開発やサービス提供を加速するうえで、利益水準の低下やキャッシュ・フローの悪化を伴うリスクがあり、株式を非公開化することでこのリスクを回避することが株主に対して最も有効な手段として決定された。

  買い付け期間は、4月8日から5月22日までの30営業日、買い付け予定株式数は3178万7972株、買い付け代金は279億7300万円を予定、MBO成立後に同社株式は上場廃止される。(本紙編集長・浅妻昭治)

http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=3644.T&d=6m

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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