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ニチレイ、タイに低温物流事業を営む合弁会社を設立
ニチレイは4日、同社グループの低温物流事業を担うニチレイロジグループ本社がタイの物流関連会社SCG Logistics Management Co.,Ltd.(以下SCGL)と4月3日に、タイで低温物流事業を営む合弁会社設立に関する契約を締結したと発表した。新会社は今年6月に設立し、同年9月より事業開始する予定。
低温物流事業を営むニチレイロジグループは約184万トンの冷蔵保管能力を有し、2013年3月時点で国内では第1位、世界でも第6位のシェアを誇っている。1988年から欧州でも事業を展開し、2004年から開始した中国事業とあわせて、現在海外事業の売上高はニチレイロジグループ総売上高の1割強を占めるまで拡大を続けてきた。
ニチレイロジグループは更なる海外事業の拡大を図るため新規進出国の検討を重ねてきたが、今回、既にニチレイフーズ(加工食品事業)の進出を通じて知見の蓄積もあり、今後も高い経済成長が見込まれ低温物流市場の拡大が期待できるタイに進出することを決定した。
合弁相手であるSCGLは、タイ王室財務局が約3割出資しているThe Siam Cement Public Co.,Ltd.のグループ会社で、常温度帯で貿易から物流まで幅広い分野で事業を展開している。低温物流事業のノウハウを有するニチレイと、タイ国内において常温物流事業を展開するSCGLが協同することで、高度な低温物流サービスが提供できると判断した。
新会社は今年9月より輸配送事業を開始し、2014年7月を目標に、バンコク市内近郊で輸出入港にもアクセスが良いサムットプラカーン県内の外環道から約15kmのエリアに冷蔵倉庫を新設する予定。また、新会社は、タイ国内の低温物流にとどまらず、欧州や日本との連携も視野に入れた事業展開を目指していく。
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