東レ、包装用フィルム生産を拡大 福島・マレーシア・タイに投資

2013年4月2日 12:52

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 東レは1日、食品等包装用フィルムの蒸着加工設備をアジア地域で相次いで増強することを決定したと発表した。

 具体的には、東レフィルム加工株式会社が2013年10月の稼働を目指し、福島工場に包装用PP(ポリプロピレン)フィルムの新鋭蒸着機を導入する。続いてマレーシアのペンファイバー社が、東レフィルム加工の技術支援により新鋭蒸着機を導入し、包装用蒸着PET(ポリエステル)フィルムの生産拠点を2014年4月に立ち上げる。またタイでは、既にタイ・トーレ・シンセティクス社が2012年10月に蒸着用CPP(無延伸ポリプロピレン)フィルムの増能力を行っている。なお、この3社の総投資額は約30億円となる。

 6億人を超える巨大な消費人口を有するASEAN地域においては、生活水準の高度化に伴い、包装材料需要は年率3%~5%の成長が見込まれている。東レグループは、コスト競争力を有する高機能包装用フィルムを同地域で製造することでグローバルな事業拡大を加速する。

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